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“不変の男”家長昭博が感じた「変化の年」 コロナ禍で考えた「残りの現役生活」とは

周囲の変化が家長に影響「目標を持って残りの現役生活を送らないといけない」

 コロナ禍の影響を受けた今季のJリーグは、例年にない変則的な1年だった。そんなシーズンを、家長は「変化の年」と感じたという。「試合のルールもそうだし、お客さんがスタジアムに入れなかったりもした。それに今年で現役を引退される方に、同年代の選手も出てきた。Jリーグ的にも、個人的にも、今年は本当にいろいろなことがあって、変化の年なのかなって思いながら、1年が終わりそうな気がしています」

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 そうした周囲の変化が、変わらない家長にも少しだけ影響を与えようとしている。川崎Fに来て4年。結果を残し、手応えも得た。さて、次なる目標はなんだろうか。

「これは本当に大事なもので、自分のなかで持たないといけないと最近は思っているんですけど、今まではそんなに明確な目標はなくて。自分のモチベーションになることが勝手に照準を捉えてメラメラと燃えてきたタイプだと思うんです。

 今は年齢も上がって、同世代の選手も少なくなってきて。自分のなかで目標を持って、残りの現役生活を送らないといけないと思っているんです。でも、自然に見つけたいというか、無理矢理自分のなかで目標を立てるよりも、今はまだないんですけど、自然に確立できるようにちょっと考えたいなって思っています」

 明確な目標を持たずに、Jリーグにその名を刻んできた選手も珍しいが、それもまた、家長らしさなのかもしれない。「思っていないことは今までも言ってこなかったので、これからも素直にしゃべっていこうかと」。そう宣言する家長に、「素直すぎませんか?」と問いかけると、「みんな一緒だとおもんないので(笑)。自分は自分らしく、“らしく”やっていこうかなと思っています」と、どこか自分自身に言い聞かせるようにも聞こえた。

 来年、プロ18年目のシーズンを迎える。同年代のJリーガーたちが引退を発表し、チームのバンディエラ・中村憲剛も現役を退く。それでもきっと、これまでと変わらない家長昭博がいるはずだ。

(THE ANSWER編集部)

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