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東京五輪候補スケートボーダー2人が設計 「THE PARK SAMUKAWA」がヤバイ理由

瀬尻稜、池慧野巨、白井空良、池(左)と瀬尻(左上から時計回りに)【写真:荒川祐史】
瀬尻稜、池慧野巨、白井空良、池(左)と瀬尻(左上から時計回りに)【写真:荒川祐史】

世界のスケートパークを参考に重視した「シンプルであること」

 コンクリート製であることに続くこだわりは「シンプルであること」だった。「日本のパークってすごく難しいんですけど、海外のパークはすごくシンプルで使いやすいんですよ」と白井は言う。

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池「インスタで海外のパークを見ながら『これに近いセクションを』って意見を出しあって」

白井「日本ってダウンレールのあるパークが少ないから、日本人って結構ダウンレールが下手。慣れてないから、結構怖いんです」

池「大会会場には必ずあるから、練習できていれば違うかなって」

白井「だからゴチャゴチャさせず、本当にシンプルな設計にしました。ダウンレールとダウンレッチを置いて、サイズの小さいセクションと大きいセクションを2つ作った感じです」

内野「2人は多分、普段から『こんなパークがほしいな』っていうアイディアがあったんだと思うんですよ。稜もそうだと思います。だから、意外とアイディアはすぐに出てました」

白井「『こんな感じで』って言ったものの、実は不安でしょうがなくて(笑)、でも、出来上がったらいい感じのパークになってて嬉しかったですね」

池「僕も嬉しかったですね。思ってた通りでした」

白井「でも、めちゃめちゃ広いスペースだったのに、セクションを2つ置いただけで結構埋まるんで、スケートパークの広さって大事なんだなって気付いたり、初めての設計でいろいろ知れました」

内野「本当はこうあるべきだと思うんですよ。実際に滑るスケーターの意見がリンクしていないと、金をかけてスケートパークを作っても滑りに行く人がいない。だから、僕が勝手に作るつもりはなかったし、引退した関係者にお願いするつもりもありませんでした。実際に滑っているスケーターの声が反映されなければ実用的ではないし、これからのパークも良くならないと思うんですよ」

瀬尻「自分も2017年にSKATE ARKのコースを設計した時に思ったんですけど、紙の上で見るものと、実際に出来上がったものの差はできちゃう。『俺も滑るから、こういうのがいいっしょ』って設計したら、実際はサイズ感が超デカかったっていう(笑)。滑る側がそういうことを知れるのもいいことだと思うんですよ」

白井「あのコースはマジでみんな苦戦してました。もう見たことがないくらいデカいんですよ(笑)」

内野「2017年の神戸で、見た目もカッコよく作って『稜、どないや!』って見せたら、稜が『いや、ちょっとこれ無理っす。滑れるヤツいるのかな?』とか言い始めて。僕はめっちゃ傷つきました(笑)」

白井「でも、自分で優勝しましたからね、すごいですよ」

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