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50m走で1.2秒短縮も 元五輪ランナーが小学生と挑戦する「480キロの遠隔指導」


伊藤氏の練習で子供たちのタイムが次々と短縮する驚きの結果に【写真:村上正広】

半年あまりで1.2秒短縮も…驚きの成果に子供たちも自信

 50メートルを駆け抜けた子供たちは次々にタイムを短縮した。5年生の古屋生吹君は9.3秒から8.1秒に。実に1.2秒も速くなった。女子も岩城優月さんが0.6秒を縮め、8.3秒を計測。足の怪我があった1人を除き、ベストな状態で走った5人全員が0.5秒以上タイムを短縮させたのだ。

 これには先生、保護者も大喜び。何よりも計画的に一生懸命に努力すれば、成長できると実感した子供本人が自信を掴んだ様子だった。しかし、今回は中間発表。本当のゴールは来年3月に行われる1年間の成果発表だ。

「今日はみんなと並んで走ったけど、一人で走っている時にまだまだ全力を出し切れていない。どう力を入れて走っているかをわかるためにも、普段から友達と競い合って走ることが大事になる。そして、サイドステップの感覚も忘れないでほしい。

 それができるようになると陸上だけでなく、どんなスポーツでも生きるから。今日は上手にできていたので、次に会う時はもっと上手になっていることを楽しみにしています」

 伊藤氏は最後に子供たちに語り、4か月後にさらに成長していることを期待。今後も遠隔指導を使った挑戦は続く。480キロの距離を超えて、二人三脚で駆け抜けていく。

【了】

ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer


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伊藤 友広

元陸上五輪代表

国際陸上競技連盟公認指導者資格(キッズ・ユース対象)。

1982年8月16日生まれ。秋田県出身。国際陸上競技連盟公認指導者(キッズ・ユース対象)。大曲高(秋田)で国体少年男子A400メートル優勝。アジアジュニア選手権400メートル5位、同1600メートルリレーはアンカーで優勝。国体成年男子400メートル優勝。卒業後は法大に進学。04年アテネ五輪男子1600メートルリレーの第3走者として日本歴代最高の4位入賞に貢献。現在は秋本真吾氏らとスプリント指導のプロ組織「0.01 SPRINT PROJECT」を立ち上げ、ジュニア世代からトップアスリートまで指導を行っている。
http://001sprint.com/

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