首位快走の“緑の名門”にアービングあり 「ベストプレーヤー」に求められる責務
13連勝の勢いそのままに、名門セルティックスを頂点まで導けるか
「カイリーはリーダーとして、僕たちのゲームをより容易なものにしてくれるんだ」
今年のドラフト1巡目3位で指名された19歳の新人ジェイソン・テイタムはネッツ戦後、“アービング効果”について見解を示した。
ここまでリーグトップの13勝2敗という成績を残し、若手からも統率力を称えられているのだから、アービングはまずは好スタートを切ったと言っていい。勢いそのままに、ベストプレーヤーとしてセルティックスを頂点まで導けるか。
アービングのNBAキャリア第2章が始まった。16日のウォリアーズ戦も最初のテストマッチに過ぎない。これからもチームメイトたちを進歩させ、勝ち続けた時、アービングはようやく“次の段階”に進んだとみなされるはずなのである。
◇杉浦大介
1975年、東京都生まれ。高校球児からアマボクサーを経て、フリーランスのスポーツライターに転身。現在はニューヨーク在住で、ボクシング、MLB、NBAなどを題材に執筆活動を行う。主な著書に「日本人投手黄金時代 メジャーリーグにおける真の評価」(KKベストセラーズ)、「イチローがいた幸せ」(悟空出版)。Twitterは(http://twitter.com/daisukesugiura)
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杉浦大介●文 text by Daisuke Sugiura