五輪切符つかんだ競泳界の新星・女子高生スイマー 躍進の裏に“長友流トレ”
4月に行われた競泳の日本選手権でリオデジャネイロ五輪のスター候補が誕生した。1年間で見違えるほど成長し、夢舞台への出場を決めた。その進化の裏には、あるプロトレーナーの指導があった。
7種目で五輪切符つかんだ池江璃花子、躍進の裏にあるプロトレーナーの存在
4月に行われた競泳の日本選手権でリオデジャネイロ五輪のスター候補が誕生した。池江璃花子(ルネサンス亀戸)は女子100メートルバタフライ決勝で派遣標準記録を切る57秒71で見事に優勝。五輪切符を掴み取った。個人種目の100メートルバタフライ、50メートル・100メートル・200メートル自由形、女子400メートルフリーリレーと同800メートルフリーリレー、同400メートルメドレーリレーの7種目で五輪進出を決めた。
1年前に中学3年生で迎えた日本選手権では同100メートルバタフライでまさかの20位に終わり、予選落ち。その後の1年間で見違えるほど成長し、夢舞台への出場を決めた。その進化の裏には、あるプロトレーナーの指導があった。
「ルネサンスさんから池江さんの指導を依頼されたのは去年の日本選手権の少し前ですね。4月の日本選手権で100メートルバタフライで予選落ちとなりました。自分がメニューを作成して、派遣している女性トレーナーを通じてトレーニングをこなしてもらうアプローチでしたが、池江さんの課題を克服するために週に1度ジムに来てもらう指導に変えました」
そう振り返るのはトレーナーの木場克己氏だ。
同氏は長友佑都(インテル)、金崎夢生(鹿島)らサッカー日本代表選手やオリンピックアスリートのパーソナルトレーナーを務めており、体幹、体軸、バランスを強化する「KOBAトレ」の主宰者として知られている。木場氏は池江の所属するルネサンスとアドバイザー契約を結んでおり、その縁から指導に当たることになったという。
五輪を目指す上で池江は大きな課題を乗り越えたと木場氏は解説する。体幹トレーニングによって持病の腰痛を克服し、ストローク時の体のブレを減少させたのだ。