MBA取得、起業、俳優挑戦… 廣瀬俊朗が挑戦し続けるワケ「枠にとらわれたくない」
廣瀬さん自身が描く将来像「ワクワクするような挑戦を」
自身と向き合い、また外に出て他者と接点を持つことで、見えてくる自分がある。自分を知ることが将来につながる一歩だ。かくいう廣瀬さんも、大学卒業後に社会人でラグビーを続けるかどうかは「凄く迷った」という。では選択する際の判断基準はどこに置いていたのだろうか。
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「フィーリングにはなるが、これは本当に楽しそうだなとか。例えばラグビーを続けるかどうかで悩んだ時、ラグビーは今しか出来ないと思った。そういう考え方も判断材料になっている。お金とか、周りがどう思うかとか、見られ方は気にしていない。ワクワクするのか、今しか出来ないことなのか。そっちの方が大事かなと思います」
だから学生にも「自分が何したいのか。どんな人間になっていきたいか。しっかりビジョンを描けるようになってほしいです」とエールを送った。
最後に、自身の今後について聞いた。廣瀬俊朗はどこへ向かうのだろうか――。
「枠にはとらわれたくないのはあります。俳優がメインということはないですが(笑)。たまに面白そうなのがあったら、やってみてもいいかな。でもそんなに簡単な世界ではないのもすごくよくわかりました。結局スポーツが身近になって欲しいなというのが前提にあります。その手段が俳優だった。ノーサイド・ゲームに関しては、やっぱりあれでラグビーのことも知ってもらったのもある。大きな機会になりました。
あとは日本らしさというのも好きなので、今は味噌汁のカフェを作りたいなという話があったりもします。アスリートなので、食や健康、予防医学みたいなものも今後キーワードになってくるので、ベンチャーと組んで色々なことをやっていきたいなと。僕自身がワクワクするようなところへ挑戦し続けたいですね」
38歳の好奇心は増すばかりだ。
■デュアルキャリアとは
大学生は学業を通じて専門性を身につけるとともに、学生生活での学びと合わせて、自らの人間力を高める機会を得る。とりわけ、運動部に所属する学生は、学業と競技活動に大きな時間を割くことになる。
キャリアを人生全般と捉えると、大学スポーツにおける「デュアルキャリア」とは、学業、競技活動などを通じて自身のキャリアをより豊かにするために取り組むことを意味する。
詳しくはUNIVASデュアルキャリアプログラム(https://dualcareer.univas.jp/about)を参照。
(THE ANSWER編集部・角野 敬介 / Keisuke Sumino)