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総勢29人が加入 今、現役プロ野球選手が学びたがる“野球指導サロン”がウケた理由

「NEOREBASE」が考える「理想的パフォーマンスピラミッド」の図【写真提供:NEOREBASE】
「NEOREBASE」が考える「理想的パフォーマンスピラミッド」の図【写真提供:NEOREBASE】

プロじゃない4人がやる「NEOREBASE」が現役プロ野球選手にウケる理由

――「NEOREBASE」は開設から半年で会員は200人を超え、ダルビッシュ投手を筆頭に現役のプロ野球選手が29人も加入。ソフトバンク・千賀投手、楽天・則本投手など、タイトルホルダーも含まれています。これだけ、トップレベルの選手からも評価を得ている理由をどう分析していますか?

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内田「ダルビッシュ投手が入られた影響は大きいんじゃないかと思います。あとは今までにないスタイルなので選手の皆さんにとっては斬新で、刺さる部分がどこかにあるんじゃないですかね。それと、お股ニキさんの本って野球選手がたくさん読んでますよね。あれはなんでなんですかね?」

お股ニキ「自分も最初は分からなかったんです。読んでもらおうという意識がなく一般のファン、ビジネス向けでしたが、選手に受け出したのは1冊目から。その後、雑誌の取材を受けていくうちにピッチングの造詣が深いからそれを生かして、プロ向けのピッチング本を書いて下さいと依頼が来ました。それが『ピッチングデザイン』です。可能性として考えられるのは、プロ野球選手は生まれながらに身体的に優れていて、持って生まれた素質が半端じゃない。もちろん、子供の頃から考えてながらやってきたけど、トレーニング、体の動きも含め、実は細かい部分を知らないし、知る必要性もなかったんじゃないかということ。

 野球はめちゃくちゃ上手いけど、野球の根本的な『こう投げれば、こう曲がる』とか『こういうボールが一番打たれにくい』とか、感覚的になんとなく分かっていても、論理の部分が理解されていなかった可能性があるのかなと思っています。そんなところにフォーム、トレーニング、データ、テクニックとか、トップの選手たちが今まで何となく感覚でやっていたところや考えていなかったところを『NEOREBASE』は逆に考え始めていたのかもしれない。その部分は、プロ野球選手の皆さんの興味を惹く部分だったのかなと思います」

内田「それはあるかもしれないですね。映像も使って客観的に分析しながら、小山田さんが過去に怪我をした経験とか、自分が150キロを投げて得られる実体験とかも加わっている。今まで感覚で止まっていた部分に裏付けを取って、それぞれが補えているからハマる部分はあるのかなと思いますね。お股ニキさんの視点はいい意味で素人的で発見も多いですし」

お股ニキ「僕の本を読んで、書いてある通りに投げてみたら実際に投げられた、みたいな話も結構聞くんです。『最初はこんなの部外者のレベル高すぎの理想論と思っていたら、やってみたらホントだわ』みたいなリアクションを頂いている。同じようなことが池田さんのフォーム指導だったり、小山田さんのトレーニング理論だったり、内田さんのピッチングの実践だったりで起きているのかもしれないですね」

池田「お股ニキさんが本に書かれている『パフォーマンス・ピラミッド』(写真参照)という考えを僕らも大切にしているのですが、それに近い形で4人のジャンルが良いバランスになっていますね。最初に体が土台にあり、そこに小山田いる。自分がフォーム作りで、内田が実践する投球、お股ニキさんが戦術を研究する。良いバランスのピラミッドが作れていて、レベルアップするために必要な構造を取れているんじゃないでしょうか。それぞれに高い知識レベルで話せていることが大きいんじゃないかと感じます」

小山田「『パフォーマンス・ピラミッド』の例えは、まさにその通りだと思います。あと、自分と内田は自分は良くも悪くも野球界に染まっているというか、長く野球界にいたので思考が固まっているところがある。逆に、そうじゃない立場から挙がる池田とお股ニキさんの意見はとても新鮮。それぞれ半々に成り立っているので、参加している方も聞きやすいのかなと思います」

――だからこそ、互いに発見も多いのでしょうか?

内田「それは毎回ですよ」

池田「内容は打ち合わせているわけじゃなく、投稿されて初めて知るんですが、『へーっ』って思いながら読んでますよ」

小山田「ホント、その通りです」

――各自、週1回以上の更新、4人で月16回以上発信しています。テーマは毎回どうやって考えているんですか?

池田「自分自身、野球指導は座学が重要と考えていて、これまでの指導も『座学7割』くらいの感覚でやってきました。なので、その座学で伝えてきた内容をより細かく発信している感じ。体を作り上げて、でも頭が理解できないと、実際の動きには落とせない。その部分でバッティングもピッチングも動きを理解するために座学の内容を書いています」

内田「自分は自分で体を動かしたり、指導したりする中で、ふと疑問に思ったことを携帯にメモしておいて、あとで調べる。それが有益と思えば、書くことが多いですね」

お股ニキ「本も書かせてもらっていますが、もともと野球に関して言いたいことが結構あって、それを本よりも詳しく書いています。本は紙で白黒ですが、オンラインは動画、画像などいろんなものがすべて載せられるので詳しく説明できる。僕は奇抜なことを言っていると思われがちですが、基本は体の原理原則に従っているし、野球の根本のシステムから考えているつもりです。あとは、みんなが投稿している内容をデータ面から検証したり、実際に試合のプレーを見ながら説明したりして書いています。自分は実際に体を動かすわけじゃないですが、3人が発信しているトレーニングを見ても『へえ、そうなんだ』と思うことが多くて、知識量がとにかく凄い。身内だから言うわけじゃなく、そこら辺に落ちているレベルの体やトレーニングの知識じゃないと思います」

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