将来は「これが普通に」 元五輪スプリンターがオンラインで感じた子供たちとの絆
状況にフィットする遠隔指導ツール「スマートコーチ」 伊藤氏「普通になるのでは」
初めて参加するオンラインイベントに、安原掬乃さん(中1)は「いつもとは違うし、伊藤さんやみんながすぐ隣にはいないけど、身近にいるように感じられました」と笑顔。長澤奏汰くん(6年)は「初めてなので慣れなかったけど、思っていることがちゃんと言えてよかったです」と充実の表情を浮かべた。
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イベントの締めくくりに、伊藤氏は「こういった状況の中でもみんなと会って、走りや夢・目標についてお話できたことが、僕にとってすごくうれしかったです」と、オンラインながらも「繋がり」を再確認できた喜びに言及。さらに「みなさんはスマートコーチを通じて、動画を見てトレーニングすることに慣れている、時代を先取りしてきた人たち。こういう環境も使いつつ、普段のクラブのトレーニングもしつつ、両方かけあわせたハイブリッドでこれからも頑張ってください」とエールを送った。
公益財団法人「東日本大震災復興支援財団」の協力により、子供たちの様々な夢と目標の達成をサポート「東北『夢』応援プログラム」。伊藤氏は2016年から「夢応援マイスター」として参加し、子供たちを遠隔指導し、絆を深めてきた。遠隔指導ツール「スマートコーチ」を使った指導について、「コロナ禍の状況にはすごくフィットするもの。かなり時代に先駆けてやっていましたが、スポーツでもビジネスでもオンラインに対する障壁が下がってきた今、こういうことが普通になるのではないかと思います」と手応えを語った。
もちろん状況が許せば、子供たちと直接会い、声を掛け、成長を感じるのが一番いい。子供たちに「コロナが落ち着いたら、みなさんと直接会いたい」とメッセージを送った伊藤氏の思いが、いつの日か実現することを願いたい。
(THE ANSWER編集部・佐藤 直子 / Naoko Sato)