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怪我防止へ米医師が提唱 子どものスポーツ、活動再開後までに注意すべき3つの段階

公式戦が始まっても「負荷管理」としてレギュラーの出場減も一つの方法

 3.リスクの高い、組織化されたチームスポーツの再開

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「重要なことですが、我々は、コーチには、少しずつ競技活動に戻っていくよう注意してほしいのです。特にプレシーズンが短縮されている場合には、そのようにしていただきたい。ほとんどの怪我はプレシーズンやシーズンのはじめに起こることを、我々は知っているからです。体を強化していく期間中は、1週間に10%ずつ活動量を増やすことをすすめます」

 プレシーズンは公式戦に入るために、体を作っていく期間だ。しかし、自宅に籠もっていなければいけない期間とプレシーズンが重なってしまった場合には、準備が足りていないかもしれない。

 子どもたちは、常に全力を出そうとするから、指導者、運営者側が、いつもの練習より強度を低く設定し、量も多くなりすぎないように配慮しなければいけないだろう。

 公式戦が始まっても「負荷管理」の一つとして、レギュラーの選手たちの出場時間を少し減らし、ベンチにいる選手の出場時間を増やすというのも一つの方法ではないだろうか。

 活動再開がいつになるかわからないが、5月以降は急激に気温が上がる日もある。今まで、外での練習はできていないのだから、熱中症にも注意をし、暑さに慣れる暑熱順化も頭に入れておいたほうがよさそうだ。

(谷口 輝世子 / Kiyoko Taniguchi)

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谷口 輝世子

デイリースポーツ紙で日本のプロ野球を担当。98年から米国に拠点を移しメジャーリーグを担当。2001年からフリーランスのスポーツライターに。現地に住んでいるからこそ見えてくる米国のプロスポーツ、学生スポーツ、子どものスポーツ事情を深く取材。近著に『なぜ、子どものスポーツを見ていると力が入るのか――米国発スポーツ・ペアレンティングのすすめ』(生活書院)ほか、『帝国化するメジャーリーグ』(明石書店)『子どもがひとりで遊べない国、アメリカ』(生活書院)。分担執筆『21世紀スポーツ大事典』(大修館書店)分担執筆『運動部活動の理論と実践』(大修館書店)。

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