怪我防止へ米医師が提唱 子どものスポーツ、活動再開後までに注意すべき3つの段階
公式戦が始まっても「負荷管理」としてレギュラーの出場減も一つの方法
3.リスクの高い、組織化されたチームスポーツの再開
【注目】育成とその先の未来へ 野球少年・少女、保護者や指導者が知りたい現場の今を発信、野球育成解決サイト「First Pitch」はこちら
「重要なことですが、我々は、コーチには、少しずつ競技活動に戻っていくよう注意してほしいのです。特にプレシーズンが短縮されている場合には、そのようにしていただきたい。ほとんどの怪我はプレシーズンやシーズンのはじめに起こることを、我々は知っているからです。体を強化していく期間中は、1週間に10%ずつ活動量を増やすことをすすめます」
プレシーズンは公式戦に入るために、体を作っていく期間だ。しかし、自宅に籠もっていなければいけない期間とプレシーズンが重なってしまった場合には、準備が足りていないかもしれない。
子どもたちは、常に全力を出そうとするから、指導者、運営者側が、いつもの練習より強度を低く設定し、量も多くなりすぎないように配慮しなければいけないだろう。
公式戦が始まっても「負荷管理」の一つとして、レギュラーの選手たちの出場時間を少し減らし、ベンチにいる選手の出場時間を増やすというのも一つの方法ではないだろうか。
活動再開がいつになるかわからないが、5月以降は急激に気温が上がる日もある。今まで、外での練習はできていないのだから、熱中症にも注意をし、暑さに慣れる暑熱順化も頭に入れておいたほうがよさそうだ。
(谷口 輝世子 / Kiyoko Taniguchi)