現役プロ野球選手ら議論白熱 「走る」を考えるオンラインサロン「CHEETAH」の試み
「今の指導者は選手のハートをつかむ語彙の豊富さも大切だと思う」 「大学陸上界で強豪校出身の選手が伸びにくいと感じるが、それはなぜか」 「皆さんにぜひ読んでほしいコーチングの本を紹介させてもらいたい」
プロスプリントコーチ・秋本真吾氏主宰「CHEETAH」が第1回ミーティングを開催
「今の指導者は選手のハートをつかむ語彙の豊富さも大切だと思う」
「大学陸上界で強豪校出身の選手が伸びにくいと感じるが、それはなぜか」
「皆さんにぜひ読んでほしいコーチングの本を紹介させてもらいたい」
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新型コロナウイルスが感染拡大し、東京都など7都府県に緊急事態宣言が発令される中、4月12日夜、オンライン上で新しいスポーツ指導の取り組みが行われていた。
オンラインのランニングコーチングサービス「CHEETAH(チーター)」。プロ野球・阪神の臨時コーチを務め、サッカー日本代表選手など、スプリントコーチとして多くのトップアスリートの走りを指導している元ハードル選手の37歳・秋本真吾氏が主宰し、4月に立ち上げた「『走る』を考えるオンラインサロン」だ。
ソフトバンク・内川聖一といった現役アスリートのほか、陸上を中心に「走る」に関心を持つスポーツ現場の指導者らが続々加入。料金は月額3000円。現在は理論の基礎として、講師役の秋本氏がオンライン上で「腕振り」「姿勢」「トップアスリートの走り方に見られる2つの特徴」などのテーマで、トップアスリートを指導している自身の理論を週2回以上の頻度で伝えている。
開設3週間で、すでに加入者は70人を超えた。この日行われていたのは「第1回 CHEETAH Zoom ミーティング」と題した受講者参加の会議だった。秋本氏から受講者に対する一方の知識の伝達のみならず、オンラインの特殊性を生かし、リアルタイムで受講者とつながって議論し、双方向のコミュニケーションから新たな気づきを全員で共有したいとの狙いがあった。
もちろん、参加は任意。画面上の顔出し、発言も自由で、視聴するだけでも構わない。しかし、初回から内川ら20人以上が参加し、活発な議論に発展することになった。
まず、話題に挙がったのは新型コロナウイルス禍で気をつけるべきコンディショニング。チームの自粛期間が終わり、久しぶりにトレーニングをした内川が筋肉痛になった体験談を話した。これに対し、「疲労」と「フィットネス」の観点から、やがてトレーニング環境が戻って一気に負荷を上げると、怪我するリスクも増大するとの意見が上がった。