“普通”の概念を覆したJリーグ王者 横浜FMの右SBが語る「新サイドバック論」
サッカーJ1で昨季15年ぶりにリーグ優勝した横浜F・マリノスのDF松原健が「THE ANSWER」の単独インタビューに応じ、自身のサイドバック哲学を明かした。
横浜FMのDF松原健が明かすこだわり「他のポジションではなく、サイドバックがいい」
サッカーJ1で昨季15年ぶりにリーグ優勝した横浜F・マリノスのDF松原健が「THE ANSWER」の単独インタビューに応じ、自身のサイドバック哲学を明かした。
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一般的には“地味”に思われるポジション。それでも、本人は「脇役という意識はありません」という。従来の“普通”の概念を覆したポステコグルー監督の下で築いた27歳の「新サイドバック論」とは――。
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15年ぶりにJ1リーグを制した横浜F・マリノスのサイドバックが注目を集めている。
世間が抱くサイドバックへのイメージは、ともすれば“地味”かもしれない。豪快にゴールを決めるストライカーや、そのお膳立てをするトップ下やボランチと比較した時に、脇役のイメージは否めない。
しかし当事者の考え方は違った。
「僕個人としては、脇役という意識はありません。主役とは言わないまでも、このサッカーをやっている上でとても重要なポジションだと思っています。サイドバックの出来で試合の流れが大きく変わると感じています」
そう話したのは右サイドバックを主戦場として優勝に大きく貢献した松原健だ。
サイドバックは4バックの両サイドをスタートポジションとする選手で、従来は攻守両面においてタッチライン際での仕事を求められてきた。守りでは相手のサイドアタッカーを止める守備能力を求められ、攻めてもオーバーラップからセンタリングを供給する攻撃性能が必要。前提として、自陣ゴール前から相手陣内奥深くまで幅広く動くための運動量が欠かせない。
高校1年次にMFからコンバートされて以降、純然たるサイドバックとしてキャリアを築いてきた松原健がもともと抱いていた認識も、それと大きく違わなかった。