「病院に行くと『あの人コロナだ』と…」 闘莉王氏、ブラジルで起きる“差別”に憤り
ブラジルの“コロナ差別”に怒り「日本では同じ状況は絶対に起こってほしくない」
さらに、ブラジルでは9日にわずか1日で感染者が1930人増加したと報告されたが、この“コロナ禍”に伴って生まれた危険な状況も闘莉王氏は危惧している。
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「そもそもコロナウイルス以外の病気や怪我で病院に行かなければいけない人たちがいる。それなのに、今、病院に行くと『あの人がコロナだ』と、周りから差別されてしまう。実際にそんなイジメも起きている。あれはダメ。絶対にしてはいけない」
病院に通うだけで周囲から白い目で見られるというブラジルの深刻な現実に闘将は憤りを隠そうとしなかった。
「大人も子供もそう。『お前は病院で何をやっているんだ』という話にすぐなってしまう。ブラジル人はとにかく流されやすい。それが良くない」
ブラジルでの新型コロナウイルス感染者は2月26日に初めて報告された。すると、3月中旬から事態は急激に悪化。サンパウロ州で3月25日から2週間の予定で出されていた外出禁止令は4月22日まで再延長に。コミュニティや隣人との隔離の日々は続くことになった。
「今は世界のみんなが団結しなければいけない時。日本では同じ状況は絶対に起こってほしくない」
ピッチ上でチームメートとサポーターを鼓舞してきた闘将は熱く訴えていた。
(THE ANSWER編集部)