五輪出場権獲得のフィギュア北朝鮮ペア、日本で明かしていた“日常”と“笑顔”
「質問は大会に関するもののみ」で五輪に言及なし…注目の平昌五輪出場の行方
普段は北朝鮮の女性コーチの下でトレーニングに励み、1日に氷上で3時間、陸上で4時間、みっちりと練習をこなしているという。そして、真冬の札幌だったが、日本の印象を問われると、キムは「非常に暖かいです」と率直な感想を語っていた。
質問には25歳のキムが多く答えていた。慣れない環境に女子の18歳、リョムは緊張気味だったが、質問を向けられると、笑みをこぼすシーンもあった。
表彰式を終えて登壇した公式会見の最後には1、2位の中国ペアとそろって記念撮影にも応じた。リョムは「貴重な経験を積むことができた」と意気込み、キムは「今回の教訓、経験を生かしたい。世界のトップのレベルになりたい」と決意を明かしていたが、事前に「質問は大会に関するもののみ」と関係者から指示があり、当時から五輪に対する事柄に口を開くことはなかった。
北朝鮮は14年ソチ五輪には選手団を派遣しなかったため、今回の平昌五輪に参加すれば、2大会ぶりの冬季五輪出場となる。海外メディアも続々と出場権獲得を報じているが、果たして、2人は平昌のリンクに立つことはあるのか。
かつて日本人ファンを魅了したペアの動向に注目が集まりそうだ。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer