浅田真央と12人の“弟子”に芽生えた小さな絆 自前アカデミー開校2か月で感じた「これ以上ない幸せ」
フィギュアスケート女子で、2010年バンクーバー五輪の銀メダリスト・浅田真央さんが9日、選手の育成を自ら手がける「木下MAOアカデミー」の公開練習を行った。開校して約2か月。指導者としての新たな道に、大きなやりがいと責任を感じながら子どもたちと向き合っている。

開校して約2か月「木下MAOアカデミー」が公開練習
フィギュアスケート女子で、2010年バンクーバー五輪の銀メダリスト・浅田真央さんが9日、選手の育成を自ら手がける「木下MAOアカデミー」の公開練習を行った。開校して約2か月。指導者としての新たな道に、大きなやりがいと責任を感じながら子どもたちと向き合っている。
東京都立川市にある、自らの名を冠した「MAO RINK TACHIKAWA TACHIHI」。柔らかい眼差しに優しい笑みを浮かべ、浅田さんは子どもたちの滑りを見守った。「生徒さんはそれぞれみんな違うので、しっかり見て指導することを心掛けています」。リンクの上では一人ひとり、丁寧に寄り添い言葉をかけていく。公開練習は約1時間。演技で使用するプログラム曲と、ブレードが氷を削る音が響いた。子どもたちは真剣な表情を浮かべていたが、練習を終えると一変。報道陣の前で笑顔が弾けた。
公開練習後に浅田さんは「私も5歳からフィギュアスケートを始めて、今年で30年。自分もこんな感じだったなと。日々考えながら過ごしています」と笑った。自身の経験も踏まえた上で指導にあたる。「ほめられたら誰でも嬉しいので、たくさんほめたい。でも、伝えなければいけないことはしっかり伝えたい」とバランスを大切にしているという。

アカデミーは8月1日に開校。対象年齢は5歳から小学校3年生までで、全国から約70人の応募があった。選考を経て選ばれた12人の子どもたちは転校し、全員が同じ小学校に通うことになる。さらに週6日、1日4~5時間のトレーニングを行っている。
「何より『スケートが好き』という気持ちを忘れてほしくない」
浅田さんが子どもたちと向き合う中で、最も心掛けていることだ。「毎日長い時間、練習をしていく中でたまには気持ちが抜けたりすることがあると思う。一生懸命練習を続けていけるようにサポートしたい」と語り、その上で「子どもたちは今成長期で、すごく責任を感じています。その貴重な時間に、私のところに来て良かったと思っていただけるよう、丁寧に指導していきたい」と決意をにじませる。
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