「第2の井上尚弥が出る」 白熱ジュニア大会に尚弥のジム会長驚き「超えてくる選手もいるはず」
人としての成長も願う「優しくなきゃダメですよね、人間って」
ボクサーとして強くなれる環境が整備されてきた。だが、それだけではない。ボクシングを通じ、人としての成長も願う。
「全員が全員、チャンピオンを目指すわけではありません。まずボクシングは自分に打ち勝たなければいけません。それにはボクシングが一番適しています。優しくなきゃダメですよね、人間って。強くて優しい。弱くて優しいのは、ただの弱いやつじゃないですか。
やはり自分自身に強いこと。喧嘩が強いとかではなく、自分自身に練習で打ち勝てる。その強さがあって優しさがある。これができて初めて『優しい』と言えると思います。ボクシングは自分に打ち勝つことが求められる一番のスポーツだと思います。
ボクシングから他のスポーツに行く人も多いですが、ボクシングは凄い全身運動なので必ず役に立ちます。だから、キッズボクシングをもっと広めてもらいたいですね。まだ韓国、中国はキッズが盛んではないですが、本気を出したらすぐに抜かれてしまうかも。そうなってもらいたいです。熾烈なアジアでの争いになれば、世界でもアジアが強くなっていく。それは自分が思っていたことです」
2階級4団体統一を果たしたモンスターの原点。若きボクサーの才能が芽吹き、喜んでいた。
(THE ANSWER編集部・浜田 洋平 / Yohei Hamada)