「同学年だから」では優遇しない 堀越高主将がスタメン決定、「僕なら無理」と監督も驚く評価基準
他のヤマに比べて「楽という意識はありません」
ただし一方で組み合わせが決まり、優勝候補と目される強豪校が軒並み別のブロックに入ったことで、自然と周囲の期待が高まり、多かれ少なかれ雑音も耳に届いてくる。
「確かにプレミアリーグに参戦している高校とは別のブロックになりましたが、松商学園(長野)時代に選手権で1勝もできなかった僕には、他のヤマに比べて楽だとかいう意識はありません。ただ東京都代表として駒沢陸上競技場でやれるという地の利は活かさなければいけないし、チームとしての出場経験も凄く大きいとは思います。実際に大会前から移動の負担もなく、トレーニングマッチも全国から集まってくる高校を迎えればいい。選手たちも大会のタイムテーブルの中で、どう動き、どうゲームに入っていくのか把握している。それは強みになると思います」
今年の堀越も尻上がりの傾向が色濃く、選手権予選の決勝でベストパフォーマンスを引き出した。着実に右肩上がりを続けるチームだけに、全国の舞台でさらにベストを塗り替えていく爆発力は十分に溜め込んでいるはずである。(文中敬称略)
(加部 究 / Kiwamu Kabe)