いじめ、パワハラ…教育界の現状に危機感 高校サッカー日本一監督、教員辞め全国巡る理由
地域を変えるスポーツの力を信じて活動
畑氏は、相生学院のサッカー部員に伝えた。
「最初は真似でもいいんだよ。真似るというのは、学ぶということだからね。そしてその土台ができたら、今度は相生流のスタイルを創っていけたらいいね」
魅力的な活動の先にチャンピオンが見えてくる。それが相生学院の上船利徳総監督の青写真であり、畑氏招聘の狙いだ。
かつて畑氏が改革を主導した安芸南高校では、生徒たちが主体的な決断で迅速に動き出し、真っ先に西日本大豪雨の救援活動を行った。もし淡路でプロや日本一を目指す相生学院の選手たちが、綺麗な街づくりを先導すれば、きっと島も変貌していく。畑氏と上船総監督、2人はそんなスポーツの地域を変えていける力を信じている。
(加部 究 / Kiwamu Kabe)