ラグビー日本代表キャップ計197 箕内拓郎、小野澤宏時、菊谷崇が挑む新たな育成指導
コミュニケーション能力があり主体的に状況判断ができる人間を育てたい――。そんな思いから始まったラグビーアカデミーがある。それが「ブリングアップ(BU)ラグビーアカデミー」だ。
元日本代表の箕内氏、小野澤氏、菊谷氏が主宰する「ブリングアップラグビーアカデミー」
コミュニケーション能力があり主体的に状況判断ができる人間を育てたい――。そんな思いから始まったラグビーアカデミーがある。それが「ブリングアップ(BU)ラグビーアカデミー」だ。主宰するのは、ラグビー元日本代表の箕内拓郎氏、小野澤宏時氏、菊谷崇氏。3人合わせて日本代表197キャップというラグビー界のレジェンドたちは、ラグビーというチームスポーツを通じて小中学生のジュニア世代に何を伝えていきたいのか。
BUラグビーアカデミーが産声を上げたのは、2018年5月、東京都調布市でのこと。ラグビー界が誇るスター3人がコーチを務めるとあって、保護者の中にはいわゆる技術指導を期待する声もあったという。菊谷氏は笑いながら振り返る。
「今でこそないですけど、初めの頃は『タックルの練習はいつですか?』『ブレイクダウンの練習は?』と質問されることもありました。そのたびに『タックルもブレイクダウンも練習しないんですよ』と伝えていました」
ここで重視するのは、ラグビー以上に人間力のスキルアップだ。楕円のボールを後ろにパスしながら、全員で前方のゴールを目指すラグビーで、最も大切なものは瞬時の状況判断とコミュニケーション能力。毎月決めたテーマに沿って行われる週1回の練習では、主人公はあくまでも子ども達。元日本代表の3コーチは考える材料ときっかけを与えるサポート役に徹する。