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最強女子ソレンスタム、日本でジュニア大会開催の目的 宮里藍と共通する思い「人として成長を」

米女子ゴルフツアー通算72勝、海外メジャー10勝のアニカ・ソレンスタムが14日、女子ジュニアゴルフトーナメント「アニカ・インビテーショナル・アジア PRESENTED BY サーティワン アイスクリーム」(15日開幕)に向けた記者会見を会場の静岡・ファイブハンドレッドC(パー72、6492ヤード)で行った。同大会の日本開催は初で、アジア各国から選抜された71人が出場予定。競技は3日間、計54ホールのストロークプレーで実施されるが、「史上最高選手の1人」とされる55歳は、「ゴルフは人生と似ている」と表現して大会開催の真の目的を語った。

記者会見に登場したアニカ・ソレンスタム【写真:編集部】
記者会見に登場したアニカ・ソレンスタム【写真:編集部】

日本で初の主催ジュニア大会を開催

 米女子ゴルフツアー通算72勝、海外メジャー10勝のアニカ・ソレンスタムが14日、女子ジュニアゴルフトーナメント「アニカ・インビテーショナル・アジア PRESENTED BY サーティワン アイスクリーム」(15日開幕)に向けた記者会見を会場の静岡・ファイブハンドレッドC(パー72、6492ヤード)で行った。同大会の日本開催は初で、アジア各国から選抜された71人が出場予定。競技は3日間、計54ホールのストロークプレーで実施されるが、「史上最高選手の1人」とされる55歳は、「ゴルフは人生と似ている」と表現して大会開催の真の目的を語った。

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 日本開催は、ソレンスタム自身が熱望していたことだった。

「日本に来たのは久しぶりですし、ずっと願っていた日本初開催をうれしく思ってます。日本では女子ゴルフは人気もあって、盛り上がっていますし、私たちアニカ・ファウンデーションの活動目的が一致しています」

 ソレンスタムは引退1年前の2007年に、女子ゴルファーを支援するアニカ・ファウンデーションを設立し、09年から世界各国でジュニアトーナメントを開催。現在はジュニア、大学、プロの各レベルで育成と支援を行っている。米国では大学を卒業し、プロ転向した4人を選抜し、3年間、年1万ドル(約152万円)の資金をサポート。今大会の出場者は、13~18歳のジュニアゴルファーに限られるが、やはり、世界アマチュアランキングや国内ランキングを基に選抜されている。

 自身は50歳から再び試合に出て全米シニアオープンを制するなどしているが、育成と支援に注力。「この大会を通じてジュニアゴルファーに伝えたいことは」と問われると、「いい経験をしてほしい」などと語った。

「短期的な目標はいい経験、いい試合をしてほしいということです。ただ、ゴルフの先のことを考えていますし、競技だけでなく、ワークショップ、クリニック(レッスン会)もやります。長期的には毎年開催し、日本のジュニアたちが『出たい試合』になってほしいです。あとは米国の大学関係者が見に来るようになって、そうした進路につながるようにもしたいと思っています」

 その上で、「いいゴルファーになるため」にジュニア時代に学ぶべきことを質問されると、自身の経験も踏まえて回答した。

「ゴルフと人生はかなり似ています。私自身、練習をしたり、試合に出て感じたことは、どちらも忍耐力、あきらめない精神が大事だということです。これは引退後の活動を始めた時に役立ちました。なので、この大会に出るジュニアたちもゴルフを通じて人間としても成長できると思います」

 自身もジュニア大会を主催している宮里藍は、幼少期から父親でコーチの優氏から「ゴルファーの前に人格者であれ」と言われていた。そして、宮里が憧れたソレンスタムは「人として必要なことをゴルフで学んでほしい」と願っている。共通しているのは「ゴルフが上手ければ、それでいい」ではないということ。人としてもリスペクトされてきた2人は今、それぞれの形で教育者になっている。

(柳田 通斉 / Michinari Yanagida)

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