Jリーグ注目の逸材が揃う埼玉の新鋭 柴崎岳の恩師は弱小校をどう変えたのか
スペイン1部リーグ昇格を懸けた2部プレーオフで、テネリフェのMF柴崎岳が脚光を浴びている。準決勝第2戦での決勝点に続き、決勝第1戦ではCKのキッカーとして決勝ゴールをおぜん立てした。
スペインで活躍中MF柴崎の恩師が高校サッカー界に新風、昌平高・藤島崇之監督
スペイン1部リーグ昇格を懸けた2部プレーオフで、テネリフェのMF柴崎岳が脚光を浴びている。準決勝第2戦での決勝点に続き、決勝第1戦ではCKのキッカーとして決勝ゴールをおぜん立てした。
欧州で旬な男とゆかりある高校が日本にある。現在、埼玉県の高校サッカーをリードする昌平だ。1979年に創設された東和大昌平という校名時代は鳴かず飛ばずで、全国高校選手権予選は決勝トーナメントに1度も進んだことのない弱小だった。
そんなチームが校名を変更した2007年、藤島崇之監督の着任とともに一変する。この人、前任地の青森山田中では、かの柴崎を指導した指揮官なのだ。
就任8年目の14年に新人大会で初タイトルを獲得すると、全国高校選手権埼玉大会も制覇。昨年は関東高校大会で3位に入り、全国高校総体予選で初優勝した余勢を駆って本大会でもベスト4入りした。攻撃の重鎮だったMF針谷岳晃が磐田、MF松本泰志が広島へ加入するなど、Jリーグのスカウトも注目する才能豊かな好人材がめじろ押しだ。
藤島監督の指導方針、チームづくりの基盤はマイボールを丁重に扱うことだ。「失点のきっかけは大半がミスからなので、ボールをしっかり保持できる鍛錬をしています」と述べる。