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「怒鳴る」に待った、「伸び伸び」にも注意 元大リーガー岩村明憲が語る指導論

恩師・中西太氏の教え「先輩になった時、若い奴を教えていけ」

「子供の頃の練習は、今、教える立場になっても、全部生きているって言える。自分がこういうことを教えてもらったな、ああいうことを言ってもらったなって、教える立場になったからこそ分かることもあるよ」

 監督になった今でこそ、教えることは役割の一部だが、選手に専念していた頃も、たびたび後輩に技術指導することがあったという。それは、ヤクルト時代に特別コーチとして指導を受けた恩師、中西太氏の一言がきっかけだった。

「中西さんに言われたんだよ。『お前が先輩になった時、若い奴を教えていけ。そうしたら、その言葉が自分に跳ね返ってくるから』って。自分のバッティングを感覚だけじゃなくて、言葉で説明しようとする時に、自分でも『こうだったな』って復習することができるから、自分のためにもなる。だから、後輩たちをいっぱい教えてみろって。

 心の狭い奴は、自分の技術を後輩に教えて、もしその後輩が活躍したら、自分が試合に出られなくなっちゃうわけだから、教えないし、潰そうとするよね。だけど、後輩を教えることで、自分でも理解が深められれば、自分の成長にもつながる。だから、俺は昔からそうやってる。でも、最初から言葉で説明するんじゃなくて、まずは自分の目で俺のバッティングを盗んでくれって思うね。とにかく自分で見て盗んで、見よう見まねでやってみて、それで分からないことがあったら聞けばいい。そこに向上心がなければ伸びない。最初から教えてもらうのは、3日坊主で終わっちゃうから」

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