“無名”18歳ルーキー・鎌田大地の衝撃 鳥栖時代の恩師が証言、「心に響いた」凄さとは
鎌田は「負けん気が本当に強い」
――鎌田選手は不敵な面構えです。
「トップトップでやるには、負けん気は絶対必要で、それをどう使うか。指導者としては、まずは負けん気を認めるところから入りたいですね。必ず武器になるから。大地はガンバのジュニアユース育ちですが、このチームで育った選手として納得というか、その負けん気が本当にいいです」
――負けん気が成長につながるんですね。
「大地は『自分のサッカーを見せつけてやる』という負けん気が本当に強いですね。それが、要求に応えるスピード、それを続けられる力につながっているんです。ドイツでの立ち姿やプレーは基本的に日本にいた時と変わっていないと思うんですが、2年前にドイツで彼に会った時、本人は『考えて、考えてプレーのやり方は少しずつ変えていっていますよ。例えば中盤ではワンタッチも増やして、とか』と話していました。勝つために考え続けているから、世界のトップとやり合えるんだなと感心しました。彼の活躍をテレビで見られるのは、本当に幸せですよ」
(第3回へ続く)
(小宮 良之 / Yoshiyuki Komiya)