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卓球で強くなるには英才教育が必要か 平野早矢香が考える「親が指導者」である意味

自身の子どもの頃を振り返った平野さん【写真:松橋晶子】
自身の子どもの頃を振り返った平野さん【写真:松橋晶子】

親が指導者なら「絶対に裏切らないという信頼感がある」

 では、小さい頃に泣きながら練習をしていた愛ちゃんのように、親の徹底した指導が不可欠なのかどうか。その形で成功している人もいれば失敗している人もいます。指導者として見た時に、両親であれば自分を裏切らないという信頼感があります。そういう意味で両親が近くにいて欲しいという人もいるのは間違いないです。ただ、私の場合でいうと、どちらかというと両親の話のほうが素直に聞けなかった(笑)。

 私は忘れているのですが、小学校5年生の時に卓球の話を父親にされていて「そんなこと言うなら自分でやってよ」と言ったらしいんですよ(笑)。それから父親は現役引退するまで、卓球に関するアドバイスは一切言わなくなりました。私が現役の終盤の頃に「お父さんどう思う?」って聞いたことがあるんですけど「いや、俺は……。そういうレベルじゃないから分からない」と。後からそういうことがあったと聞きました。

平野さんは「指導に関しては様々な形があります」と語る【写真:松橋晶子】
平野さんは「指導に関しては様々な形があります」と語る【写真:松橋晶子】

 だから私の場合は両親がずっと付き添って、常に横にいるというスタイルはストレスと感じて今の結果はなかったかなと思います。結局は選手それぞれの性格、求めているものがなにか、見極めることが必要かもしれません。

 卓球を始めるお子さんのケースとして、両親も競技者だったということが多いですが、そこから離れて強くなっている選手もたくさんいます。ある程度のサポートは必要ですがそれはほかのスポーツも同じだと思います。つきっきりで教えなければ強くならないということはありません。指導に関しては様々な形があります。卓球を始めようか、悩んでいるお子さんがいらっしゃる方は参考にしていただければと思います。

(THE ANSWER編集部・角野 敬介 / Keisuke Sumino)

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