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「コンタクト飛ぶんじゃないかと…」 嵐の800mを日本王者クレイアーロンが貫録V2

雨ニモマケズ、風ニモマケズ、嵐の110秒を制した。陸上の全国高校総体(インターハイ)第4日は7日、男子800メートル決勝で6月の日本選手権を制したクレイアーロン竜波(3年=相洋)が1分50秒24で連覇。激しく雨と風が吹きつける悪条件の中、貫禄の強さを見せつけた。

貫禄の強さを見せたクレイアーロン竜波【写真:荒川祐史】
貫禄の強さを見せたクレイアーロン竜波【写真:荒川祐史】

直前に天候急変、激しい雨と風の悪条件で6月の日本選手権王者が連覇達成

 雨ニモマケズ、風ニモマケズ、嵐の110秒を制した。陸上の全国高校総体(インターハイ)第4日は7日、男子800メートル決勝で6月の日本選手権を制したクレイアーロン竜波(3年=相洋)が1分50秒24で連覇。激しく雨と風が吹きつける悪条件の中、貫禄の強さを見せつけた。

 レース後、引き揚げてきた選手からこんな驚きの声が漏れた。「コンタクトレンズ、飛ぶんじゃないかと思った」。海が近く、もとから風は強いが、この日は台風9号の接近があり、天候が不安定。晴れ間が覗く時間もあったが、800メートル決勝の直前に急変した。土砂降りの雨に、強い風が吹く。そんな難しいコンディションの中で号砲は鳴った。

「風は好きじゃないけど、コンディションはみんな平等。気にせずいこうと思った」とクレイアーロン。果敢に飛び出した石井優吉(2年=八千代松陰)を冷静に見極めながら残り1周の勝負所でギアを上げて抜き去ると、そのまま他の選手を寄せ付けなかった。降りしきる雨を一身に浴びながら「雨と風に負けず走った」と胸を張り、喜びをかみしめた。

 6月の日本選手権を制覇。高校生の枠を飛び越えた。胸の中には「今、日本で一番になんだなあ」という実感は生まれた。それでも「1回勝ったから、調子に乗るというか、上を見過ぎずに今まで通りやっていくことが大切」と不変を貫いた。今大会も「挑戦者じゃなく、追われる立場」と状況を冷静に受け止め、難しい天候の中で実力を発揮した。

 これが最後の夏。インターハイ連覇に日本選手権制覇と想像以上の3年間になった。「早かったですね」と笑い、「1年生で初めてインターハイに出て、3年間あっという間。最後に2連覇できて安心している」と安堵していた。

◇インターハイの陸上は4日から8日まで熱戦が繰り広げられる。今大会は全国高体連公式インターハイ応援サイト「インハイTV」を展開。インターハイ全30競技の熱戦を無料で配信中。また、映像は試合終了後でもさかのぼって視聴でき、熱戦を振り返ることができる。

(THE ANSWER編集部)

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