コミカル過ぎて監督は怒られてばかり… 爆笑必至の鹿児島実業・新体操、今年は!?
観客を楽しませることが第一の「真剣にふざけた」演技で勝負
――今年の県大会は、昨年と同じ演技構成でした。全国大会の演技は、どんなネタを考えているのですか。
「練習はしているのですが、まだ仕上がっていません。試行錯誤で、加えたり、削ったり、戻したり……と。ネタも、今年は、何が流行っているのかというのが少し分かりにくいのが、悩みどころですね」
――男子新体操は、地元の鹿児島県で開催されます。楽しみに観に来る方も多いと思いますが、どのような演技を見せたいですか。
「コミカル路線で、とにかく、見に来るお客さんを楽しませることですね。新体操に限らず、採点競技は、素人には分かりにくいものです。極端な上手、下手の違いは分かると思いますが、上位争いなどは、どういう部分で勝った、負けたというのが、素人には分かりません。それでは、競技が広まるのは難しいだろうと思います。やり方はいろいろあると思いますが、各チームが、新体操の個性を大切にすれば、お客さんももっと楽しめると思います。各チームが他チームにない個性を発揮することで、この競技は、世界に広まるのではないかと考えています。だから、最後まで、この『真剣にふざけた』演技で戦っていきたいと思っています」
樋口靖久(ひぐち やすひさ)
1971年4月28日生まれ。鹿児島市出身。鹿児島実業高、新体操部OB。国士舘大で日本一に輝く。大学卒業後、1995年から鹿児島実業高でコーチを務め、2001年から監督に就任。コミカルな団体演技を作り上げており、脚光を浴びている。
◇インターハイの新体操は6日から2日間に渡り熱戦が繰り広げられる。今大会は全国高体連公式インターハイ応援サイト「インハイTV」を展開。インターハイ全30競技の熱戦を無料で配信中。また、映像は試合終了後でもさかのぼって視聴でき、熱戦を振り返ることができる。
(平野 貴也 / Takaya Hirano)