半年前まで営業マン 名門・東福岡率いる新米監督の挑戦「何も教えられないけれど…」
全国高校総体(インターハイ)のボクシングは2日、宮崎市総合体育館で準決勝が行われ、フライ級では中山彗大(2年=東福岡)が決勝進出を決めた。名門・東福岡を今年2月から率いる福岡竜太監督にとっても、うれしい初の決勝進出。サラリーマンからの異色の転身を遂げた30歳の指揮官は、現役時代には叶わなかった頂点の座に挑む。
インターハイボクシング、フライ級では東福岡の中山が決勝進出
全国高校総体(インターハイ)のボクシングは2日、宮崎市総合体育館で準決勝が行われ、フライ級では中山彗大(2年=東福岡)が決勝進出を決めた。名門・東福岡を今年2月から率いる福岡竜太監督にとっても、うれしい初の決勝進出。サラリーマンからの異色の転身を遂げた30歳の指揮官は、現役時代には叶わなかった頂点の座に挑む。
教え子の勝利をリングサイドで見守った福岡監督。「もともと能力は持っている子。今日はしっかりと左を使えた。左がボクシングの基本。今までで一番いい試合でした」とホッとした表情を浮かべていた。
前任監督の不祥事による謹慎処分の後を受け、ボクシング部の監督に就任したのが2月。その前は千葉県内の建設機械メーカーで営業マンとして働いていたが、もともと教員志望だった。サラリーマン生活を送る中で、再び教員を志し始めたのと同時期だった。
「学校側から連絡があって、『教員をやりたいと聞いている。やってみないか』と。教えられるなら、何でも良かったのですが、自分がずっと歩んできたボクシングに携わることができる。相当悩みましたが、チャレンジしてみようと思いました」