パリ五輪の星 “通信制ボクサー”高見亨介が4強入り「世界チャンプになりたいんで」
全国高校総体(インターハイ)のボクシングは1日、宮崎市総合体育館で各階級の準々決勝が行われ、ライトフライ級では高見亨介(2年=東京・目黒日大高 通信制)がフルマークの判定勝ちを収め4強進出。悲願の初タイトルを視界に捉えた。
インターハイボクシング、ライトフライ級では通信制高校に通う高見が4強
全国高校総体(インターハイ)のボクシングは1日、宮崎市総合体育館で各階級の準々決勝が行われ、ライトフライ級では高見亨介(2年=東京・目黒日大高 通信制)がフルマークの判定勝ちを収め4強進出。悲願の初タイトルを視界に捉えた。
相手の突進を華麗に交わし、要所でカウンターを当てる。鮮やかな内容で4強入りを決めた高見は「倒すのを狙っていたんですけどね」と少し悔しそうにしながらも、「1ラウンドから2ラウンドにうまく修正できて戦えた」と喜びも口にした。
持ち味は切れ味抜群のカウンターだ。相手のパンチに合わせて、タイミングを見計らって自らの拳を叩き込む。スピードに加えてポイントは「勘です」と笑うが、小2からのボクシングキャリアで研ぎ澄ませてきた。
高校は通信制を選んだ。ボクシングにすべてを注ぎ込むためだ。スクーリングは週1だが、毎朝6時からの朝練には欠かさず顔を出す。そして帰宅後には自宅近くを走り込み。夕方にはボクシングジムでサンドバッグをたたく。
一般的なスクールライフよりも、「世界チャンプになりたいんで」と目を輝かせる高見。指導する名門・日大の梅下新介監督は「普段から大学生と打ち合っている。(2024年)パリの五輪も関係してくる素質を持っています」と断言。多数のオリンピアンを輩出してきた名将も認める逸材だ。
1年で出場した昨年のインターハイは3位。秋の国体も3位。今春の選抜大会は準V。あと一歩でタイトルを逃し続けてきただけに、今年こその気持ちは強い。高見は「高校の中で1番のタイトル。優勝したいです」と力を込める。悲願のタイトルは手の届くところにある。
◇インターハイのボクシングは7月29日から8月3日まで熱戦が繰り広げられる。今大会は全国高体連公式インターハイ応援サイト「インハイTV」を展開。インターハイ全30競技の熱戦を無料で配信中。また、映像は試合終了後でもさかのぼって視聴でき、熱戦を振り返ることができる。
(THE ANSWER編集部・角野 敬介 / Keisuke Sumino)