憧れはロマチェンコ “スーパー1年生”は威風堂々「いい緊張感で上がれています」
全国高校総体(インターハイ)のボクシングは30日、宮崎市総合体育館で2回戦が行われ、ライトフライ級では新星・吉良大弥(1年=奈良・王子工)が判定勝ちで初戦を突破。1年生の注目株が大気の片りんを見せた。
ライトフライ級2回戦、鮮やかなインハイデビュー
全国高校総体(インターハイ)のボクシングは30日、宮崎市総合体育館で2回戦が行われ、ライトフライ級では新星・吉良大弥(1年=奈良・王子工)が判定勝ちで初戦を突破。1年生の注目株が大気の片りんを見せた。
初の大舞台で躍動した。的確にポイントを奪い、吉良が完勝。しかし内容的には納得できなかったようで「トーナメントの初戦は硬くなってダメでした」とあどけなさの残る表情に悔しさをにじませた。
次世代のチャンプ候補だ。今大会、最大の注目を集める堤麗斗(2年=千葉・習志野)らとともに、6月のハンガリーの国際大会で優勝。将来を嘱望されている。
高校ではこれでデビューから7連勝。憧れの存在はパウンド・フォー・パウンド(PFP)でトップ3に入る、ライト級2団体王者ワシル・ロマチェンコ(ウクライナ)だ。「ロマチェンコの動き。じわじわと相手にプレッシャーをかけて相手を追い詰めていく。そのスタイルが好きです」。“精密機械”のように、大人びたボクシングをするのが夢のようだ。
「プレッシャーにも慣れてきた。初めてのインターハイはいい緊張感でリングに上がれています」
なんとも堂々とした高校1年生。初めての夏、いきなりスターダムにのし上がる可能性を秘めている。
◇インターハイのボクシングは7月29日から8月3日まで熱戦が繰り広げられる。今大会は全国高体連公式インターハイ応援サイト「インハイTV」を展開。インターハイ全30競技の熱戦を無料で配信中。また、映像は試合終了後でもさかのぼって視聴でき、熱戦を振り返ることができる。
(THE ANSWER編集部・角野 敬介 / Keisuke Sumino)