1年前の悔しさを忘れない 桐光学園が薄氷の1勝、エースFW西川潤「今年も同じ流れで」
殊勲のGK北村「練習していたので、絶対に止められると」
清水桜が丘も1回戦で2ゴールをマークした古長谷が巧みな切り返しでDFをかわして枠内シュートを放つなどゴールに迫るも、得点を奪えず。0-0のままPK戦へと突入した。
清水桜が丘の先行で進んだPK戦は、両チームともに7人目まで全員が成功。
清水桜が丘の8人目のキッカーを見て、桐光学園のGK北村公平は「自信がないのかなという感じがあった。そういうキッカーは引っ張る傾向にある」と予想し、右に飛んで8人目のシュートをストップ。その後、後攻の桐光学園MF所新太郎がきっちりと決めて、勝利を掴んだ。
「練習していたので、方向にきたら絶対に止められると思っていた。今日は少し時間が懸かり過ぎちゃいました。こういうギリギリのところを突き詰めてこそ全国レベル。1本上回ったことは、成長できたかなと」と笑顔が弾けた。
「去年の悔しさを絶対忘れないように、1戦1戦戦っていきたい」(北村)
「(昨年は)1試合1試合徐々に良くなっていったので、今年も同じような流れでできればいい」(西川)
昨年届かなかった頂点へ。桐光学園は苦しみながらその第一歩を踏み出した。
(山田 智子 / Tomoko Yamada)