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1年前の悔しさを忘れない 桐光学園が薄氷の1勝、エースFW西川潤「今年も同じ流れで」

殊勲のGK北村「練習していたので、絶対に止められると」

 清水桜が丘も1回戦で2ゴールをマークした古長谷が巧みな切り返しでDFをかわして枠内シュートを放つなどゴールに迫るも、得点を奪えず。0-0のままPK戦へと突入した。

 清水桜が丘の先行で進んだPK戦は、両チームともに7人目まで全員が成功。

 清水桜が丘の8人目のキッカーを見て、桐光学園のGK北村公平は「自信がないのかなという感じがあった。そういうキッカーは引っ張る傾向にある」と予想し、右に飛んで8人目のシュートをストップ。その後、後攻の桐光学園MF所新太郎がきっちりと決めて、勝利を掴んだ。

「練習していたので、方向にきたら絶対に止められると思っていた。今日は少し時間が懸かり過ぎちゃいました。こういうギリギリのところを突き詰めてこそ全国レベル。1本上回ったことは、成長できたかなと」と笑顔が弾けた。

「去年の悔しさを絶対忘れないように、1戦1戦戦っていきたい」(北村)

「(昨年は)1試合1試合徐々に良くなっていったので、今年も同じような流れでできればいい」(西川)

 昨年届かなかった頂点へ。桐光学園は苦しみながらその第一歩を踏み出した。

(山田 智子 / Tomoko Yamada)

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山田 智子

愛知県名古屋市生まれ。公益財団法人日本サッカー協会に勤務し、2011 FIFA女子ワールドカップにも帯同。その後、フリーランスのスポーツライターに転身し、東海地方を中心に、サッカー、バスケットボール、フィギュアスケートなどを題材にしたインタビュー記事の執筆を行う。

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