【競泳】慶応の1年生・石田虎流、“高校野球流の笑顔”で銀「甲子園見て水泳にもいいなって」
下関出身、母との二人三脚の勉強で慶応合格、父を残して家族で引っ越し
山口・下関市出身。慶応に進んだ先輩の誘いもあり、一般推薦で神奈川の名門に進んだ。合格するためには高い評定と必要となる。「母と二人三脚で勉強をやってきた」。入学後は自営業の父を地元に残し、母・美穂子さんと兄弟2人で石田のために引っ越した。「家族を巻き込んだ大ごとだったので。合わせる顔ができた」と親孝行に胸をなで下ろした。
ただ、もちろん満足するつもりはない。中学3年の頃に伸びず、競技について悩んだこともあるという。「あの時を考えれば、こうして全国で戦えたことは自分の中では金メダル。でも、銀と来たらあとは金。絶対、来年から2連覇するしかない。ここで調子に乗らず、頭を低くしてやっていきたい」と語った。
地元・山口での大会ではなかった大声援を聞きたくて、レース時につける耳栓を片方外して挑み、泳ぎながら歓声を楽しんだという爽やかな1年生。「陸の王者」慶応から「水の王者」へ。笑顔で掴んだ銀メダルが、その第一歩になる。
◇インターハイの競泳は17日から4日間にわたって熱戦が繰り広げられる。今大会は全国高体連公式インターハイ応援サイト「インハイTV」を展開。インターハイ全30競技の熱戦を無料で配信中。また、映像は試合終了後でもさかのぼって視聴でき、熱戦を振り返ることができる。
(THE ANSWER編集部)