入学わずか4か月→100m高校全国2位 天真爛漫な1年生・小針陽葉の夢は「いずれ五輪に」
陸上一家で育った小針、憧れはフレイザープライス&トンプソンヘラ
陸上一家で育った。元選手だった両親がコーチを務める陸上クラブで、兄・姉の背中を追って小1から競技を始めた。
中3で全中2位となるなど世代トップクラスの実績を積んできた。憧れは日本人なら福島千里、海外ならシェリーアン・フレイザープライス、エレイン・トンプソンヘラ(ともにジャマイカ)。2人が出場した7月のオレゴン世界陸上は「テレビの前でがっついて見た」という。
「もう、見ていて鳥肌が立ちました。後半の伸びだったり、脚の回転の前さばきだったり……」。興奮気味に語る口調は、陸上愛にあふれていた。
今後の目標は「高校生のうちは来年、再来年の優勝。高校でタイムは11秒前半から11秒5までは伸ばしたい」と小針。「大学生になったらインカレで活躍したい。いずれは日本代表になって世陸や五輪に出てみたい」と夢は大きい。
「1年生で優勝はおこがましいと思っていました(笑)。でもメダルは欲しかったので3番以内には入りたいと。1年生から全国大会に出られて、全国でしか経験できな緊張感も味わえた。憧れの先輩たちに勝って2位になれてうれしいし、今後のモチベーションが上がりました」
最後まで明るく笑みを絶やさなかった小針。地元の富士山から望む景色のように、1年生の未来は大きく広がっている。
(THE ANSWER編集部・神原 英彰 / Hideaki Kanbara)