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天皇杯優勝J1神戸に続け― 神戸弘陵、4年ぶり16強で指揮官「勢いをもらえたら」

第98回全国高校サッカー選手権は2日、2回戦が首都圏8会場で行われた。ニッパツ三ツ沢スタジアムでは神戸弘陵(兵庫)が明秀日立(茨城)に3-2で勝利し、4年ぶりの16強入りを果たした。3日に行われる3回戦(等々力陸上競技場)では帝京長岡(新潟)と対戦する。

4年ぶり16強入りした神戸弘陵【写真:宮内宏哉】
4年ぶり16強入りした神戸弘陵【写真:宮内宏哉】

ヴィッセル神戸の優勝をTV観戦、沖吉の2ゴールなどで3回戦進出

 第98回全国高校サッカー選手権は2日、2回戦が首都圏8会場で行われた。ニッパツ三ツ沢スタジアムでは神戸弘陵(兵庫)が明秀日立(茨城)に3-2で勝利し、4年ぶりの16強入りを果たした。3日に行われる3回戦(等々力陸上競技場)では帝京長岡(新潟)と対戦する。

 猛追を振り切った。MF沖吉大夢(たいむ・3年)の2ゴールなどで試合を優勢に進めるも、後半は押し込まれる時間帯が生じた。後半アディショナルタイムに失点し、1点差とされるも逃げ切り。1回戦の秋田商戦も3-2で勝利しており、これで県予選から7試合連続で1点差勝ちとなった。谷純一監督は「今年らしくていいかなと。今日は2点差つけれるかなと思ったが……」と苦笑い。それでも「全国大会に楽な試合はない。凌いでものにできたのはチーム全体としての成長だと思う」と手ごたえを感じていた。

 元日に得たパワーをぶつけた。1日、地元・神戸を本拠地とするヴィッセル神戸が、国立競技場で行われた天皇杯決勝で鹿島アントラーズに2-0で勝利。神戸弘陵は練習後、宿舎の部屋に全員が集合し、令和初優勝の瞬間をTV観戦した。ヴィッセル神戸U15出身の主将・沖吉は「(天皇杯優勝が励みに)めちゃめちゃなってます。大好きなイニエスタ選手などもいるので、ファンとして応援していた」と身近なプロクラブの快挙に刺激を受けていた。

 天皇杯決勝は兵庫VS茨城だったが、偶然にもこの日の相手は茨城代表。“元日決戦”と同じく、神戸に勝利をもたらした。谷監督は「地元のJチーム。うちにもジュニア出身の子を送ってくれているので、応援して(ヴィッセル神戸が)勝って、勢いをもらえたらと思ってた」と感謝した。

 12月31日の1回戦・秋田商(秋田)との試合で、前半7分にFW吉田翔貴(3年)が肉離れで負傷離脱。この日はベンチに吉田の背番号11のユニホームを掲げて戦った。離脱は大きな痛手だが「まとまりは高まった」と谷監督は前を向く。ヴィッセルとの“神戸2冠”に向け、まずは26年ぶりの選手権8強入りを目指す。

(THE ANSWER編集部・宮内 宏哉 / Hiroya Miyauchi)

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