決勝に導くスーパーセーブ炸裂 流経大柏、守護神・薄井が目指す「和製ノイアー」
通常のシュートよりもPKストップに自身「PKになった瞬間はやったと思った」
薄井は小学生時代からPK戦で負けたのは1度だけで、通常のシュートストップよりもPKストップに自信がある。心の中で大ピンチを歓迎していたという。
「PKには自信があります。今までの試合で全然活躍できなかったし、昨日は自分の(ロングスローに対する処理の)ミスで失点したので、取り返そうと思っていました。でも、なかなか活躍する場面が来なくて、あのPKになったので、自信を持って飛びました。相手が蹴るまでニヤニヤしてしまうのが、なかなか止められなくて、正直に言って、PKになった瞬間は、やったと思いました」
チーム内のPK練習ではそれほど止めない。「何度も練習をすると、蹴る(確率の高い)コースが先に分かってしまうので(逆に迷って)思うように跳べなくて、あまり止められません」と話す薄井は、緊迫感のある中での駆け引きを得意としている。
この日は、審判からの注意で準備のルーティンを行えなかったというが、それでも「相手のキッカーの仕草を見て、こっちだなと思った」とシュートコースを見事に読み切った。