「試合に出ていた奴だけの悔しさにしたくない」 関東第一、指揮官がこぼした涙の訳
印象的な言葉だった。試合に負けたチームの監督がこう言った。
持ち味の攻撃力を発揮するも…3年連続で市立船橋に敗戦
印象的な言葉だった。試合に負けたチームの監督がこう言った。
「試合に出ていた奴だけの悔しさには、したくない」
37歳の若き指揮官は、選手と同じように、自分自身も試合に向かう気持ちや、選手に接する気持ちを整理して試合に臨んでいる。そして、試合が終わればチームの反省だけでなく、自分自身の反省もする。選手を非難する気持ちはない。
だから、3年連続で同じ相手に負けた悔しさは、苦笑いで腹に押し込むことができた。ただ、チームを束ねる者として敗戦を振り返ると、その場にはいない選手を想う気持ちがこみ上げてきた。
全国高校総体(インターハイ)は2日、男子サッカー準々決勝で関東第一(東京)は1-2で前回王者の市立船橋(千葉)に敗れた。
10番を背負う攻撃の中心、MF篠原友哉(3年)は負傷明けで本調子ではなくベンチスタート。それでも前半にMF村井柊斗(3年)がクロスバー直撃の惜しいランニングボレーシュートを放つなど、持ち味である攻撃力は発揮していた。