「あと1点」届かなかった兄の背中 明成・八村阿蓮が全国ファイナルで感じた「差」
「兄が優勝しているので自分も」…叶わなかった日本一、冬へ誓った“進化
「兄が優勝しているので、自分も優勝したいという気持ちだった」。しかし、順調に駒を進めた決勝では相手のプレッシャーも厳しく、パスがなかなか回って来ないまま、1点差に泣いた。
「自分がもっと呼んで気づかせてあげればよかった。リバウンドも周りがミスマッチだったのに、自分が拾いにいけなかった」
試合後、196センチの体に敗因を一身に背負い込んだ背番号8。兄に続く、3年生でのインターハイVはならなかったが、高校生活はまだ終わったわけではない。
「チームとしても自分としても課題が多く見つかった。最後は気持ちで越されて負けてしまった。気持ちの差。まだまだ力が足りない」
さらに「冬までにイチから、基礎から練習をし直して、冬に絶対に強くなって戻ってきたい」と前を向き、進化を誓った。もうひと回り大きくなって全国のコートに帰ってくる。
◇バスケットボール、いよいよ決勝戦 インターハイのバスケットボールは7月28日に男女で幕を開け、8月2日にともに決勝が行われた。なお、今大会は全国高体連公式インターハイ応援サイト「インハイTV」を展開。全30競技の全試合をライブ配信し、インターネット上で観戦、応援が可能となった。また、映像は試合終了後でもさかのぼって視聴でき、熱戦を振り返ることができる。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer