岐阜女子が女王・桜花学園に勝てた理由 「バスケの神様」を振り向かせた“想定力”
全国高校総体(インターハイ)は2日、女子バスケットボール決勝で岐阜女子(岐阜)が5連覇中の女王・桜花学園(愛知)を61-55で下し、悲願の初優勝を飾った。3年連続で同一カードのファイナルとなったが、ついに“3度目の正直”を成就。絶対女王を破った裏には「イメージ・バスケ」があった。
2年連続決勝敗退…5連覇中の桜花学園に“3度目の正直”、監督「バスケの神様見てた」
全国高校総体(インターハイ)は2日、女子バスケットボール決勝で岐阜女子(岐阜)が5連覇中の女王・桜花学園(愛知)を61-55で下し、悲願の初優勝を飾った。3年連続で同一カードのファイナルとなったが、ついに“3度目の正直”を成就。絶対女王を破った裏には「イメージ・バスケ」があった。
待ちに待った瞬間がやってきた。電光掲示板の残り時間が「0」を示すと、岐阜女子は控え選手もコートになだれ込んだ。号泣と笑顔。それぞれが日本一の歓喜に酔いしれた。
場内インタビューに立った安江満夫監督は「桜花さんという偉大なチームに追いつき、追い越すのは普通のことではできない。偉大なチームに勝つ、そういう目標に選手たちが諦めず、毎日、毎日頑張ってくれた」と声を詰まらせながら、教え子をたたえた。
前半から身長190センチのセンター、バイ・クンバ・ディヤサン(3年)がゴール下を支配。攻守でリバウンドを決め、優位に展開して26-19で前半を終了。後半は第3ピリオド残り4分で一時同点に。46-40で突入した最終ピリオドに突入も残り7分で再び同点とされたが、残り3分でディヤサンがオフェンスリバウンドからシュートを決めるなど、大黒柱が土壇場で力を発揮して振り切った。
一昨年、昨年は決勝で桜花学園に2年連続で敗退。常に立ちはだかってきた絶対女王を破ったのは「イメージ・バスケ」だった。