1万m27分台、箱根駅伝で各校が意識する“逸材3年生” 誓う5強崩し「他校のエースを倒したい」――帝京大・楠岡由浩
来年1月2、3日に行われる第102回箱根駅伝は、3連覇を目指す王者・青学大、出雲駅伝を制した国学院大、全日本大学駅伝を制した駒大に加え、前回大会4位の早大と同5位の中大が“5強”を形成するが、本命不在の混戦模様。そんな中、ダークホースの一角に挙げられるのが19年連続27度目の出場となる帝京大だ。サッカー部出身、高校から陸上を始めたエースの楠岡由浩(3年)は今季、帝京大初の10000m27分台を記録。目指す“5強崩し”へ「自分が他校のエースを倒したい」と意気込んでいる。(聞き手=佐藤 俊、前後編の後編)

箱根駅伝注目校インタビュー 帝京大・楠岡由浩/後編
来年1月2、3日に行われる第102回箱根駅伝は、3連覇を目指す王者・青学大、出雲駅伝を制した国学院大、全日本大学駅伝を制した駒大に加え、前回大会4位の早大と同5位の中大が“5強”を形成するが、本命不在の混戦模様。そんな中、ダークホースの一角に挙げられるのが19年連続27度目の出場となる帝京大だ。サッカー部出身、高校から陸上を始めたエースの楠岡由浩(3年)は今季、帝京大初の10000m27分台を記録。目指す“5強崩し”へ「自分が他校のエースを倒したい」と意気込んでいる。(聞き手=佐藤 俊、前後編の後編)
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――大学3年になるにあたり、箱根駅伝の5区の結果を踏まえて、次の箱根駅伝で平地を走るにはどういうところを強化していかないといけないと思ったのですか。
「平地区間を考えると、みんな突っ込んで走るので、スピードとスタミナの両方が必要だなと思っていました。両方の強化は、時期を分けて考えました。1月に箱根が終わってからは、あまりレースがない期間に入ったのでスタミナ強化を考え、1月、2月、3月はしっかりと走り込みをしました。スピード練習は、4月からの記録会を見据えて3月に入って徐々にやっていきました」
――しっかり練習を積んでのトラックシーズンの手応えは、どうだったのでしょうか。
「冬にしっかり走り込んで、4月の記録会に向けてうまくスピードに移行できたので、シーズン中に5000m、10000mともに自己ベストを更新することができました。出たレースに関しては、余裕を持ってレースを進められたので、そこはスタミナとスピードがうまく両立できてきたのかなと思います」
――自分のなかでは5000mと10000m、どちらに重点を置いていたのですか。
「10000mに重点を置いて取り組んでいました。大は小を兼ねるじゃないですけど、10000mを走れれば5000mも走れると自分は思っていますし、そこから箱根の距離のハーフにも繋がると思っていたので」
中野孝行監督から練習メニューが提示されるが、それはあくまでもベースになる。そこから先をどうするかで、成長度が変わってくるのだが、帝京大では多くの選手は自分でプラスアルファを考えて練習に取り組んでいるという。
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