名門・市立船橋、新体制初陣は惜敗 OBの波多新監督「決定機を物にしていれば…」
名門「イチフナ」が新たな船出だ。高校年代の高円宮杯U-18サッカーリーグで最高峰のプレミアリーグが6日に開幕し、EASTの市立船橋高校は1-2でジュビロ磐田U-18に敗れた。一度は追いついたが、終盤に失点。勝点を逃した。今春に就任したばかりの波多秀吾新監督は「前半は緊張感もあってボールが落ち着かず、後半の決定機を物にしていれば……という残念な思いは、選手も私も持っている」と唇をかんだ。
高円宮杯U-18プレミアリーグ、開幕戦で磐田U-18に1-2で敗れる
名門「イチフナ」が新たな船出だ。高校年代の高円宮杯U-18サッカーリーグで最高峰のプレミアリーグが6日に開幕し、EASTの市立船橋高校は1-2でジュビロ磐田U-18に敗れた。一度は追いついたが、終盤に失点。勝点を逃した。今春に就任したばかりの波多秀吾新監督は「前半は緊張感もあってボールが落ち着かず、後半の決定機を物にしていれば……という残念な思いは、選手も私も持っている」と唇をかんだ。
試合は、序盤から相手にペースを握られる苦しい展開。前半26分に磐田U-18はFKの場面でFW馬場惇也(2年)が合わせて先制した。前半にシュートを打てなかった市立船橋高は、後半からドリブラーの賀澤陽友(3年)らを投入して反撃。後半7分、賀澤の仕掛けで得た左コーナーキックからU-16日本代表DF石田侑資(2年)がヘディングシュートを決めて同点に追いつくと、サイド攻撃から次々に好機を作り出した。しかし、GKとの1対1など決定機を決め切れずにアディショナルタイムを迎えると、試合終了間際に相手ゴール前でボールを奪われてカウンターアタックを受けて失点。黒星スタートとなった。U-18日本代表で日本高校選抜の一員でもあるFW鈴木唯人(3年)は「同点に追いついたけど、自分が決めるべきところを決められずにズルズル行ってしまった。失点して負けたのは、自分のせいだと思っている」と悔しそうに話した。
市立船橋高は、全国高校選手権で5回、インターハイ(全国高校総体)で最多9回の優勝を誇る強豪だ。現在、J3群馬の監督を務めている布啓一郎氏が1980年代後半から全国屈指の強豪に育て上げた後も強さを堅持。2002年から後を引き継いだ石渡靖之氏もインターハイを3度制覇。2011年からは、布氏の教え子で高校選手権の初優勝(1994年度)世代である朝岡隆蔵前監督が指揮を執り、9年ぶりの全国高校選手権制覇(2011年度)、2度のインターハイ制覇を果たした。そして今春に朝岡監督が退任。新体制となった。