クラファン挑戦、偏差値68の都立進学校から叶えた初全国 ChatGPTも活用、「考える陸上」が教えてくれた部活の楽しさ――国分寺・石井優陽

クラウドファンディングの金銭面以外にあるメリットとは
発端は顧問の増元良英教諭の提案。「新しい陸上、部活動の在り方を発信するにはどうしたらいいかな」という問いかけに部員みんなで応えた。支援者へのお礼の手紙はもちろん、タオルやステッカー、クリアファイルなどの返礼品もデザインから作成。部員主体で考えて実践してきた。
これまでに2回実施し、多くのOBや保護者が賛同。活動資金として支援を募った第1弾は93万円、南関東総体のサポート費用として募った第2弾は21万円が集まった。マシンなどの練習道具の購入費用、大会に帯同するトレーナー費用に充てるなど、使途は様々。第3弾は関東高校駅伝の出場がかかる、11月の東京都高校駅伝のサポート費用として実施する予定だ。
クラウドファンディングのメリットは、金銭面だけではない。石井は「学校外でも応援してくださる方がたくさんいることを知ることができた。どこにいっても味方がいる感じでプラスになります」と笑顔を見せる。
自ら考えることの楽しさを学び、人と関わることの価値を知った高校陸上。今後は筑波大合格を目指して受験勉強に励む。走り幅跳びでは6メートル超えを目指し、大学でも競技を続けていく予定だ。「陸上で培った精神を大切に、諦めないで頑張りたい」。大舞台での経験は、更なる飛躍への重要な1ページになる。
(THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂 / Kaho Yamanobe)
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