監督が惚れ込んだ“インハイ3連覇・久保凛”の強さ 練習で競う相手不在、いつも単独走で「僕が凄いと思っているのは…」

野口監督が明かす久保の強さ「アスリートとして1番大切なこと」
日本最高峰の舞台であっても競う相手はいない。日本では頭一つ抜け出した存在になった。もちろん練習中はいつも一人旅。だからこそ、その姿を間近で見てきた野口監督は強さを実感する。
「久保のリズムに合う子はいない。誰かと集団走をしたこともないし、ペース走も全部一人で走っている。ハイペースを自分で設定して最後までやり続ける。僕がすごいと思っているのは決して諦めない、妥協しないところ。それがアスリートとして1番大切なことだと思っているけど、それが彼女には備わっている」
9月には東京世界陸上が開催される。これまでと大きく変わるのはレース展開だ。世界最高峰の舞台ともなれは、前を走る選手がペースメーカーとなる。「気持ち的に楽だし、リラックスして走れる。そうしたら『もっとタイムが出るんじゃないの?』と思える。海外の選手はラストが速いから、そこで頑張れたら次のラウンドに進めるんじゃないかと。そう思ったらわくわくする」。ポテンシャルがさらに引き出される可能性に、野口監督も目を輝かせる。
世界陸上の参加標準記録(1分59秒00)は突破していないが、現時点で参加資格の基準となる世界陸連のランク「Road to Tokyo」で出場圏内につけている。久保は「世界陸上に出る気持ちは誰よりもある。世界と勝負して1本でも多く走れるように頑張りたい」と力強い。日本の期待を背負ってきた17歳。新しい景色を見るために、今日も自分と戦い続ける。
(THE ANSWER編集部・山野邊 佳穂 / Kaho Yamanobe)
![[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト](https://the-ans.jp/wp-content/themes/the-answer-pc-v2/common/img/logo_c1.png)










