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米挑戦の聖和学園・今野紀花、高校最後の試合は不完全燃焼も 「3年間は楽しかった」

ウインターカップ2018第71回全国高校バスケットボール選手権大会は25日に第3日を行い、聖和学園(宮城)は女子3回戦で岐阜女子(インターハイ準優勝)に69-87で敗れた。卒業後に米国のルイビル大に進学するU-18日本女子代表の今野紀花(3年)にとっては、高校生活最後の舞台となった。「注目される中で自分のプレーをやり切りたかったが、できなくて悔しい」と唇をかんだ。

高校生活最後の試合となった今野は悔しさを滲ませた【写真:平野貴也】
高校生活最後の試合となった今野は悔しさを滲ませた【写真:平野貴也】

ウインターカップ女子3回戦、注目の今野は19得点も終戦

 ウインターカップ2018第71回全国高校バスケットボール選手権大会は25日に第3日を行い、聖和学園(宮城)は女子3回戦で岐阜女子(インターハイ準優勝)に69-87で敗れた。卒業後に米国のルイビル大に進学するU-18日本女子代表の今野紀花(3年)にとっては、高校生活最後の舞台となった。「注目される中で自分のプレーをやり切りたかったが、できなくて悔しい」と唇をかんだ。

 相手は、チームとしての守備力が高く、長身留学生を擁する優勝候補。組み合わせが決まったときからヤマ場と認めていた一戦だ。聖和学園は、前半で40-41と食らいついた。田中歌穂(3年)が13得点、6リバウンドと活躍。今野も11得点を挙げた。ただし、今野が3ファウル(5ファウルで退場)で注意が必要な状況となったのは、誤算だった。

 試合終盤までプレーするために、ファウルになりそうな際どいプレーを避けなければならなくなった。今野は「元からファウルは止めようと話していたけど、思わぬところで取られてしまった。ファウルに見えるようなディフェンスをしてしまっていた。(3つ目のファウルを取られてからは)いつもは出られる守備に出られず、諦めなければならない場面もあって、チームが不利になっていった」と悔しそうに振り返った。

 一方の岐阜女子は、留学生ハディ・ダフェ(2年)が14得点、13リバウンドと大活躍。インサイドで圧倒的な強さを誇り、3ポイントシュートが1本も入らず、フリースローも3割の成功率で試合をリード。後半の余力の違いは、見えていた。

 後半に入ると、すぐに岐阜女子が引き離し始めた。聖和学園は、今野が守備で力を発揮しきれず、チームメートも徐々にファウルが重なり、対抗力を失っていった。それでも今野は、田中の21得点に次ぐ19得点とチーム最多の6アシストでチームの攻撃をけん引し続けた。終盤は、点差を詰めるために強引な攻撃が必要になったためシュート成功率は落ちたが、実力の片りんは見せつけた。

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