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「まともに歩けなかった時期に比べたら…」 18歳で五輪出場から3年、青山華依が向き合う現在【日本学生陸上】

100メートルでは決勝に残れず悔しがったものの、1日3レースをこなした青山【写真:中戸川知世】
100メートルでは決勝に残れず悔しがったものの、1日3レースをこなした青山【写真:中戸川知世】

靭帯断裂の大怪我も「1年間の休憩」と考えたが…

 大学1年時には、この大会で100メートルの自己ベスト11秒47を記録して優勝。東京五輪にも4×100メートルリレーの一員として出場を果たした。2年時には米オレゴン州で行われた世界選手権で、同種目の日本新43秒33を打ち立てた。手応えも十分。順調に成長していたところでのアクシデントだった。

 大学生活の前半と後半ではっきり分かれた明暗を、どのように消化しているのだろうか。

「2年目までは順調だったんですけどね……。3年でもう一段上げたかった。ずっと走ってきたので、1年間の休憩と考えていたんですけど、戻ってきたら今度はその1年の差が埋まらない。足りないのはわかっているので、それも受け止めていくしかないと思っています」

 今月末の日本選手権で、レース漬けの期間はひとまず終わる。その後は9月に行われる日本インカレへの出場が目標だ。7月、8月とまた練習を積み、新たな走りを作り出そうとしている。

 この大会では、シルバーを基調とした模様の凝ったネイルが、指先を彩っていた。競技もおしゃれも楽しむ。それが青山のスタイルだ。「今は銀色にハマっているんですよね。コールの時にこうやって、じっと見ているんです。かわいいなって思いながら……」。集中と切り替えを繰り返しながら、完全復活への道を歩く。

(THE ANSWER編集部・羽鳥 慶太 / Keita Hatori)

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