「世界水泳カウントダウン連載」競泳開幕まであと26日―番外編「緊張した時の対処法」

　水泳界の“世界一決定戦”世界水泳福岡（テレビ朝日系で中継）が7月14日に開幕する。2001年以来22年ぶりの日本開催となり、中でも注目を集めるのは競泳だ。個人種目で金メダルなら1年後のパリ五輪出場が内定する今大会。「THE ANSWER」では7月23日の競泳開幕30日前から「テレビ朝日×THE ANSWER」としてタッグを組み、様々な企画を実施する。

　今回はカウントダウンでお送りしている「ウルトラ連載」に登場した出場選手たちに「緊張した時の対処法」を教えてもらった。スポーツに打ち込む部活生が知りたい定番の悩み。トップで活躍するトビウオジャパン選手が経験を基に明かしたアドバイスを、全国でブカツに励む中学生、高校生に届けていく。

　◇　◇　◇

　渡辺一平が贈る【緊張した時の対処法】

「今年の日本選手権で自分自身が考えたことがあります。僕は2月に椎間板を痛めてしまい、ちゃんとしたトレーニングが積めていない中で代表復帰を目指す状況で、すごく緊張もしました。でも、練習以上のことをしようとするから緊張してくるのかなと思い、自分が普段やっている練習をレースでやるだけで代表復帰できるし、日本一になれると思うようにすると、自分の力を出し切ればいいんだと思えました。

　普段の自分を信じるということ？　そうですね。練習内容を見ても、練習の泳ぎを考えても、やっぱり自分自身が一番なんだと。平泳ぎにおいて才能を持っていると自負しているし、まだまだ僕自身の実力はこんなもんじゃないと思っているので。世界水泳も緊張感があると思うけど、もっともっとちゃんと努力して誰よりも練習してきたからこそ、そこを楽しむくらいのつもりでレースに臨みたいです。

　ちなみにルーティンはありません。ルーティンがないことがルーティン。これをしなきゃいけないというのは絶対決めません。高校生くらいまではレースの前日に（自身の同じ名前のカップ焼きそば）『一平ちゃん』を食べるというのをやっていたけど（笑）、栄養も勉強して、それが駄目とわかったので。敢えて何も決めず、朝からの予定もその日の自分のコンディションに合わせて組んでいくのが自分です」（渡辺一平）

◆世界水泳　7月14日にアーティスティックスイミング（AS）、飛込から開幕。水球、オープンウォーター、ハイダイビングも行われる。同23日に開幕する競泳は、決勝をテレビ朝日系地上波にて最終日まで8夜連続生放送。ASはBS朝日、飛込はCSテレ朝チャンネルで生放送。