日本トップのラガーマンが高校生に伝えたかったこと「チーム愛とは横にいる人への愛」
7年の締めくくりに伝えた「チーム愛」とは
菊谷「7年間、長い間ありがとうございました。最後に布施先生から『チーム愛』という質問があったのは深い話だなと思います。愛とは、自分の想いを持つことではなくて、周りの環境がどうあるべきかを考えながら他者に対してアプローチをすること。恋は自分の想いを伝えることだけど、愛は相手や周りがどうしたら幸せになるかを考えることです。社会に出ても、大学に進学しても、周りのことをどう考えられるかが大切。高校3年間でチームをどう愛せるか、チームメートをどう愛せるか、どう楽しいことができるか、それが後の人生に生きてくると思います」
天野「長い間、このプログラムに携わらせてもらって、僕自身も感じる部分や刺激を受けることがたくさんあり、いい経験になりました。それが今も現役でいるモチベーションにもなっています。ここにこうやって集まり、このメンバーでやることには意味があると思います。チーム愛についての質問も出ましたが、チーム愛とは自分の横にいる人を愛することであり、仲間を愛すること。仲間のことをよく知って、お互いのためにラグビーをするようになれば、自然と強くなれると思います。もし思うように勝てなくても、充実した時間になるはず。これからもラグビーを通じて、お互いを知り、高め合っていってください」
部員も夢応援マイスターの二人も充実の笑顔を浮かべ、最後の写真撮影。プログラム終了の記念として、天野からキヤノンイーグルス全選手のサイン入りジャージが送られた。
長いようでアッという間に過ぎた7年の歳月。これまでプログラムに参加した部員たちにとって、夢応援マイスターたちと共に過ごした時間は大切な思い出となり、受けたアドバイスは一生の宝物となったはずだ。最後に託された「チーム愛」の極意を胸に、今年もまた「打倒・仙台育英」にチャレンジする。
(THE ANSWER編集部・佐藤 直子 / Naoko Sato)