名トレーナー招聘で肉体改造 怪我人激減の九国大付、インハイ16強超えへ確かな自信
動画アプリも活用しながら選手を指導
木場氏からは定期的に、トップアスリートがトレーニングメニューをこなす動画がチームに提供されてきた。新型コロナウイルス感染拡大の影響により直接指導が困難な状況でも、選手の肉体改造に遠隔で貢献。特製のマット、ゴムチューブ、ウォーターバッグなどを活用したメソッドをウォーミングアップ、そして週に1度の筋トレ日に選手たちは励んできた。「1年生とトレーニングを続けてきた上級生では、お尻周りの筋肉のつき方が全然違います。コンスタントに続けている状況で、簡単に当たり負けしない。競り合いでも倒れない。目に見える成果が出ています」と、江藤監督はトレーニングの効果を実感している。
そして、スポーツに特化した動画アプリも活用しながら、選手の自主性も育んでいるという。
「試合に出た選手だけではなく。トップ、セカンド、1年生が全員試合を動画でチェックできる環境を作っています。レギュラーの選手がどれくらいのプレー強度で、どれくらいの攻守の切り替えのスピードで、どれくらいの戦術理解度でいるのか。試合に出ていない選手や下級生には、自主的に気づいてほしいという目的です」
江藤監督はフィジカルコンディションを管理する別のアプリも導入。トレーニング負荷やコンディションを確認し、怪我のリスクの減少やオーバートレーニング症候群への防止策にするなど、同校の化学の教員も務める監督らしい最先端テクノロジーへのアンテナも張り続けている。
「まずはベスト16の壁を超えることが目標。1試合1試合、大切にいきたいです」
九州国際大付の旋風は、徳島に吹き荒れるだろうか。
(THE ANSWER編集部)