名将・前田三夫の後を継いだ帝京の36歳監督 初めての春は4強敗退「夏はやり返します」
高校野球の春季東京都大会は23日に準決勝(スリーボンドスタジアム八王子)が行われ、2013年以来9年ぶりの優勝を目指した帝京は5-8で関東第一に敗れ、決勝進出はならなかった。名将・前田三夫前監督の後を継いだ36歳・金田優哉監督は試合後「監督の差。完全に私のミスです」と振り返った。
春季高校野球東京都大会・準決勝
高校野球の春季東京都大会は23日に準決勝(スリーボンドスタジアム八王子)が行われ、2013年以来9年ぶりの優勝を目指した帝京は5-8で関東第一に敗れ、決勝進出はならなかった。名将・前田三夫前監督の後を継いだ36歳・金田優哉監督は試合後「監督の差。完全に私のミスです」と振り返った。
2点を追う5回の大量失点が痛かった。2番手で左腕・安藤翔(2年)をマウンドへ送ったが、先頭に四球を与えると、6本の安打を浴びて一挙5失点。安藤は6回以降は無失点で投げ抜き、打線も3本塁打が飛び出すなど13安打を放ったが、追いつくことはできなかった。
春夏合わせて甲子園3度の優勝を誇る前田前監督が昨夏で勇退。ひと冬を越え、指揮官として初めての春を戦った金田監督は試合後、「監督の差です。完全に私のミス。選手は良いところを出してくれた。(敗因は)私の勝負勘」と振り返った。オコエ瑠偉(現楽天)らを育て、甲子園で春夏4強の経験がある関東第一の46歳・米澤貴光監督との差が出たことを認め、責任を背負った。
悔やんだのはやはり5回の継投。「安藤も終盤良く投げましたけど、関東第一の足だったりが精神的に来ていた」。5本の内野安打を記録した関東第一の脚力に終始苦しめられた。2年生エースの高橋蒼人を登板させることも想定していたが、試合展開からこの日は出番なしに。「思った以上に点数を取られてしまったので。相手のペースにはまってしまった」と反省した。
帝京出身の金田監督は02年夏の甲子園で選手として4強入りを経験。11年から母校のコーチになった。帝京はその11年が最後の夏の甲子園となっている。「(関東第一の強さを)経験できたのは大きい。夏はやり返しますよ」とリベンジを誓っていた。
(THE ANSWER編集部・宮内 宏哉 / Hiroya Miyauchi)