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満身創痍の神村学園、プレミア昇格逃す U-17高校選抜FW福田を温存、選手権へ照準

高校年代の最高峰「高円宮杯JFAU-18サッカープレミアリーグ」の来季参入チームを決めるプレーオフの1回戦が10日に行われ、広島広域公園第一球技場の第2試合では神村学園高校(プリンスリーグ九州2位/鹿児島)が、JFAアカデミー福島U-18(プリンスリーグ東海2位/静岡)に0-1で敗れた。神村学園は、U-17高校選抜として11月末の合宿に参加していたエースFW福田師王(2年)が、U-16日本代表候補との試合で負傷退場。まだ回復途上で、最後まで温存する形になった。エースを使えないまま敗れたが、有村圭一郎監督は「打つ手がなかったので仕方がない。日頃、福田が取っているところが取れなかった。ただ、ほかの選手にも(得点の)チャンスがあった。決め切る力、最後の精度(の課題が出た)。それが、今の現状。選手権でしっかりやれるようにしたい」と巻き返しを誓った。

神村学園高校は0-1でJFAアカデミー福島U-18に敗れた【写真:平野貴也】
神村学園高校は0-1でJFAアカデミー福島U-18に敗れた【写真:平野貴也】

JFAアカデミー福島U-18に0-1惜敗、エース欠場で決定力を欠く

 高校年代の最高峰「高円宮杯JFAU-18サッカープレミアリーグ」の来季参入チームを決めるプレーオフの1回戦が10日に行われ、広島広域公園第一球技場の第2試合では神村学園高校(プリンスリーグ九州2位/鹿児島)が、JFAアカデミー福島U-18(プリンスリーグ東海2位/静岡)に0-1で敗れた。神村学園は、U-17高校選抜として11月末の合宿に参加していたエースFW福田師王(2年)が、U-16日本代表候補との試合で負傷退場。まだ回復途上で、最後まで温存する形になった。エースを使えないまま敗れたが、有村圭一郎監督は「打つ手がなかったので仕方がない。日頃、福田が取っているところが取れなかった。ただ、ほかの選手にも(得点の)チャンスがあった。決め切る力、最後の精度(の課題が出た)。それが、今の現状。選手権でしっかりやれるようにしたい」と巻き返しを誓った。

 実際に、序盤は神村学園が何度も決定機を迎えた。前半11分、福田とともにU-17高校選抜で活動していたMF大迫塁が利き足とは逆の右足で惜しいシュート。同13分には相手の背後に抜け出たFW山元陸未(3年)がシュートを狙ったが、相手GKの好守に阻まれた。1分後には左MF篠原駿太(3年)のラストパスから山元がシュートを打ったが、これもGKに阻まれてゴールを奪えなかった。

 立て続けに得たチャンスで決められず、試合は次第にJFAアカデミー福島U-18が守備でリズムを作り、押し返していく。神村学園は来季からJFLのFC今治に加入することが内定しているMF佐藤璃樹(3年)と、抜水昂太(3年)の負傷離脱により代わって主将を務めているMF畠中健心(3年)が攻撃の組み立てをサポートしたが、なかなかペースを奪い返せず、苦しい展開が続いた。

 後半に入るとJFAアカデミー福島U-18が攻勢を強め、神村学園は何度もサイドを破られる。それでもどうにか無失点で試合終盤まで持ち込んだが、終了3分前に中盤を破られ、JFAアカデミー福島U-18のFW宮永羚進(3年)にシュートを許した。神村学園は、ゴールライン上でブロックに行ったが、判定はゴールイン。その後1点を追う状況のなか、大迫が蹴った右コーナーキックのこぼれ球を拾った畠中が相手をかわしてシュートを狙ったがGKに防がれ、我慢比べの試合に0-1で敗れた。

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