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主将DF“感涙”…関東第一が2年連続全国出場 小野監督「恥ずかしくないサッカーを」

第100回全国高校サッカー選手権の東京都大会は13日に駒沢陸上競技場で決勝戦が行われ、Bブロックは関東第一が2-0で大成を破って、2年連続4度目の全国大会出場を決めた。先制点を決めた主将のDF池田健斗(3年)は、試合終了のホイッスルを聞くと、その場に膝を着いて感涙。「大成高校は、インターハイで負けている相手。チームとしても良い状況が続かず、みんなで協力して頑張ってきたので(苦労が報われて)感情が爆発した」と、目指してきた東京代表の座に辿り着いた喜びを表現した。

2年連続4度目の全国大会出場を決めた関東第一、主将・池田健斗はカップを掲げて喜ぶ【写真:平野貴也】
2年連続4度目の全国大会出場を決めた関東第一、主将・池田健斗はカップを掲げて喜ぶ【写真:平野貴也】

高校サッカー選手権東京都Bブロック決勝で大成に2-0勝利、2年連続4度目の全国へ

 第100回全国高校サッカー選手権の東京都大会は13日に駒沢陸上競技場で決勝戦が行われ、Bブロックは関東第一が2-0で大成を破って、2年連続4度目の全国大会出場を決めた。先制点を決めた主将のDF池田健斗(3年)は、試合終了のホイッスルを聞くと、その場に膝を着いて感涙。「大成高校は、インターハイで負けている相手。チームとしても良い状況が続かず、みんなで協力して頑張ってきたので(苦労が報われて)感情が爆発した」と、目指してきた東京代表の座に辿り着いた喜びを表現した。

 我慢、我慢で進んできたシーズンだ。東京都1部のリーグ戦では首位と結果を残しているが、関東大会予選ではベスト8、インターハイ予選は二次予選の2回戦で大成にPK戦で敗れるなど、トーナメント戦では苦しんできた。

 今回の選手権でようやくファイナルまで勝ち上がったが、この日の試合も前半は苦しんだ。大成に押し込まれ、なかなか押し返せない時間が続く。しかし後半に入ると、立ち上がりから関東第一が猛攻。右クロスを左ウイングバックの若松歩(3年)がヘディングシュート。さらに若松のラストパスに攻撃的MF肥田野蓮治(3年)が飛び込むなど、次々に決定機を作り出していったが、大成はU-18日本代表で来季のFC町田ゼルビア加入が内定しているGKバーンズ・アントン(3年)の好セーブなどでしのいだ。

 しかし、流れは完全に関東第一に傾いた。徐々に伝統の連係攻撃が形になって押し込む展開が増えると、後半15分、肥田野が右CKから入れた低いボールを中央から主将の池田がリターン。そこから肥田野が浮き球のクロスを入れると、前方へ走り込んだ池田がヘディングシュートを決めて先制に成功した。大成の主将を務めるMF高山築(3年)は「前半、自分たちのプレーができて、自分たちのペースで進む中で点が取れなかった。その時間に取れていれば、という“たら・れば”がとても大きい。後半の入りも良くなかった。自分たちの出足が完全に一歩遅れた」と、後半に入って一気に試合のペースをひっくり返された展開を悔しがった。

 その後は、前がかりになって攻め込んでくる大成の攻撃を受け止める関東第一が、地道に反撃を狙う展開。後半33分、肥田野が右サイドをドリブルで破ってふわりとした浮き球のパスを逆サイドに送ると、若松が折り返すようにクロスを送り、FW本間凛(2年)がヘディングで貴重な追加点を叩き込み、勝利を決定づけた。

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