元サッカー少年が陸上100mで狙う全国制覇 市立船橋で急成長した3年生が10秒38切りへ
一人のほうが自分に集中できるとサッカーから陸上に転向
小学生まではサッカーをしていたが、チームが弱く、試合に負けてばかりだった。もともと走ることが得意だったこともあり、「個人競技がやりたい」と中学で陸上を始めた。そこでタイムが縮まるうれしさを知り、夢中になっていった。
「自分がやり切れば変わるスポーツってあまりないので、そこが魅力」
陸上は努力次第で結果が変わる。良い結果なのか、悪い結果なのかもすぐに分かる。そこが、性に合った。サッカーと違って個人競技だが、「一人のほうが自分に集中できるから、陸上のほうが好き」と胸を張る。
中学では100メートルと200メートルに打ち込んだ。本人いわく、100メートルが得意で200メートルはあまり得意ではない。しかし、「なぜかタイムが出ちゃった(苦笑)」と200メートルで全国大会を経験。これがきっかけで、高校でも陸上を続けようと決めた。
「どこにするかなって考えたときに短距離がすごく強いのが市船というイメージがあって。練習に参加したときに雰囲気も良かったので、ここなら3年間やっていける」と地元を代表するスポーツ強豪校の門戸を叩いた。