「テニスは私の一部」― 穂積絵莉の根底に息づく「直感」と「三大ビジョン」
「スポーツは苦しんでやるものじゃない」…穂積の根底にある“楽しむ精神”
穂積が自らの歩んできたテニス人生を惜しみなく語ったのが、「ポカリスエット エールキャラバン」だった。
テニス、サッカー、バレーボール、バスケットボール、柔道、バドミントンを通じて、全国170校の部活生を応援する大塚製薬の企画の一環として昨年12月14日に鎌倉学園高を訪問。約200人の生徒相手に講演を行い、その後は冬の地区大会を控える硬式テニス部に特別指導も実施した。
講演で明かしたのは、プロである今でこそ目標を立て、細部にまで意識を配っているが、学生時代は純粋に楽しんでいただけで、中学生の頃にはプロになることもあまり考えたことはなかったという。
「中学生の頃は週6回練習をしていました。でも、それが苦にならないくらいテニスが好きだった。勝負になればもちろん負けたくはないけど、根底にあるのはテニスがやりたい、楽しいという気持ち。楽しくないことは頑張るのも難しいし、スポーツは苦しんでやるものじゃないと私は思うんです。楽しんだほうが上達も早いので、ぜひテニス自体を楽しんでください」
テニスに出会った瞬間から「好きこそ物の上手なれ」を体現し、世界を舞台に戦うプレーヤーへの道を切り開いた姿は、未来ある高校生たちにとっても勇気を与えるものになるだろう。
(THE ANSWER編集部)